考える事とか考え方とか

地方紙の電子版に生きる道なし。

今年になって、新聞の購読をやめた。
少し読む時間が減ったのが大きな原因だけどネットで十分という理由もあった。
ネットがなければ、購読をやめることもなかっただろう。

ただ、有料版を読むことはまずない。必ずどこかに情報があるからだ。
元々取っていた新聞は"神戸新聞"。理由は地元の情報が多いから。
これにしたって、もはやツイッターやFBのほうが情報が早くなった。
より詳しく書いてあるには違いないが、斜め読み程度なら必要がなくなった。

もっとも日経新聞クラスなら読む人によっては確かに有料でも読む価値があるんだろう。
"有料でも読む価値がある"ここが大きなポイントかなと思います。

以下転載。 有料サイト 「田辺一球 広島魂」 
11月28日 コラム コイの季節

いきなりですが「検証」します。11月23日、早朝5時9分発の「コイの季節」で広島県警白バイと田園調布の「放置警官」のことを取り上げました。

その30分後、その日の中国新聞を開くと33面に「無免許摘発で虚偽書類、広島県警」の見出しのニュース。32面には「規制なくしたのに切符、広島県警」のニュース。県警ボロボロ…。

ぜんぜん「まさか」じゃありありません。「やはり」です。

もちろんこの日の朝、ワタシは中国新聞を開く前に冒頭の「記事」を仕上げています。

では、どうして重なったのでしょうか?

ひとことで言うなら「現場の空気感」そして「洞察」です。現場とはここでは「広島」を指します。広島の街を徘徊?していれば勝手に漂ってくる気配があるのです。

「現場の空気感」はネット画面だけでは伝わらない情報の宝庫です。

「無免許…」のニュースは県警が無免許運転にかかわる摘発で事実をひん曲げて調書を書いたこと。これがまかり通るから国家権力は危うい。この手法を悪用すればいくらでも善良な市民がお縄になります。

「切符」切りの記事の方は県警が誤って違反していない人から切符を切ったというもの。プロがプロの仕事をしないなら0点以下、です。

どうしてここまで執拗に?書くか。実は大きな事件のその裏に、ひとひとりの命が掛かっているからです。

昨年7月、パトカーに追跡された車が交差点で別のパトカーと衝突。はずみで車が歩道に吹っ飛び通行人を押し潰し死亡させました。亡くなった女性は28歳でした。

この事件、明らかに県警のミスです。

別の場所で車を発見。車が逃走。焦ったパトカーが車を追い込み、無謀運転させ最後に事故を起こしたのです。

現場にも当然行ってみました。パトカーで挟み撃ちにしようとしてミスったのがありありと分かります。吹っ飛ばされたのは逃げた車の方。逃走車にパトカーがぶつからないと歩道には乗り上げないでしょう。

しかしそういう視点からの記事はなし。そりゃ、逃げた方が悪い、というならその言い分もNGです。

なぜなら、その車の運転手にはもう何度も県警に「つかまえてくれ」との通報、連絡が入っているからです。それもずっと以前からです。

それをやらずして最後に関係ない市民が巻き添え。それを書かない広島のメディアは「節穴」と言われても仕方ないでしょう。

この事件、いまだに「量刑が重い」だ「軽い」だと紙面でやっていますが本質はそこに非ず、です。

さて、11月25日の中国新聞。一面とカラー刷り14面を使って「電子版」の大々的な自社宣伝が掲載されました。

ワタシは11月19日のツイッターで以下のようにつぶやいています。

たまには違うネタもつぶやく。大竹投手、取材のため広島市街地ど真ん中なのに人通りが少なすぎる地下街シャレオを先ほど通過。中央広場で日経新聞販売部門の日経メディアプロモーション(株)が”店を広げて”いるのを発見。

とりあえず今日の日経はただでくれた。さらに日経関係の出版物を平積みして「今新聞とっていただければ、この本(あの池上さんの経済なんちゃら)も差し上げます、と…。ワタシが元新聞記者だと告げると話はよけい盛り上がり…

「日経さん、こういう展開初めてですよね」と聞くと「はい、広島でも初めてです、ここはビジネスマンの方も多いので」とのお返事。「でも大阪の30分の1、博多の10分の1の人通りです」と言うと苦笑い。

「日経は朝刊300万部ですよね」とワタシ。「そうです」「じゃあネットの方は?」「10の1です」「すごいですね。ネットに30万人、中国新聞なんか…(この先割愛)「そうですね、我々は持ってる情報が違いますから」
そう、長々と書きましたがそういうこと。

わざわざ有料でネットから情報をとる、というからには「新聞と同じ」ではダメ、ということです。このツイッターは福山大、福山平成大の学生にも読んでもらっているので以上で「スポーツとメディア」のきょうのネットでの講義、終わります!
とかなんとか、いって暇つぶししても依然、大竹クン交渉中…
以上です。

これは大竹投手が巨人と交渉している間、暇なのでツイットした文章です。またしてもタイミング的には絶妙でした。

「中国新聞なんか…(この先割愛)」とありますがそこには「中国新聞なんか、電子版やってはみたものの、有料会員がぜんぜん伸びずにテコ入れを図ろうとしていますがキラーコンテンツがないからいかんとも苦しい」の文章が入ります。

案の定、25日の告知内容を見ても「新聞がいつでもどこでも読める」「過去の1カ月分が読める」「国内外ニュースの速報」「動画ニュース」程度のコンテンツしかなく、それらはすべてすでに携帯ニュースと重複しています。(中国新聞が動画に活路を見いだそうとしている件はまた別の機会に…)

日経は電子版読者数を発表していますが、中国新聞は新聞社なのに発表なし。ついでに言えば中国新聞は当チャンネルと同じ“周波数”の携帯サイトもやっていますがコチラもいったい何人が見ているのか?まったく発表がありません。

地方紙の電子版に生きる道なし。それがワタシの結論です。極端は話、当チャンネルが10人の精鋭部隊を編成して「広島魂、ニュースチャンネル」を始めれば、そして先に紹介したように市民の本当のニーズや知る権利を守ることができれば、その方がよほど報道としての機能を維持できるわけですから…。

DeNA、グリー、ミクシーと言った面々、一時はプロ野球を買い取るまでの勢いがありましたが、今は最盛期のパワーの半分もありません。スマホが携帯ゲームのニーズを変化させたからです。

古い大陸に住むメディアに明日はありません。生き延びようとするなら新大陸の住人になる覚悟が必要です。

それではコイの季節、スタートです。

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moja
昭和47年生まれ。生まれた時からカープファン。 姫路生まれ姫路育ち。現在は相生市矢野町榊。 パソコン販売・修理・組立、出張サポート、ホームページ制作・WEBデザインなど。 奥さん1人と4男の父 真宗門徒
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