40万署名の重み2 /広島市長選挙に向けて

40万署名の重み2 /広島市長選挙に向けて

40万署名の重み /広島市長選にむけてからの続き。

以下、田辺一球「広島魂」より転載。
田辺一球「広島魂」(有料サイト)
【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア

松井市長が正式に再選を目指すことを表明した。この日、広島市役所議会棟であった広島市議会全員協議会の場で本人が明らかにした。

明らかにした、と言ってもここでもまた“筋書”通りことが運んだ。松井市長派の自民党、今田良治議員が広島の大規模土砂災害について質問する中で「今後も災害復興に取り組むなら、市長として次も…」という旨の発言で水を向け、それに松井市長が「災害に強い街を作るためには途中で投げ出すことなく…」と続投表明した、という具合。

安っぽい芝居でもこうひどくはない。しかも「災害」を続投の理由にするなどとはもってのほか。どれだけ市民の命を弄べば気が済むのか?

当然、反松井派からは「ここは犠牲者が出た責任を明らかにする場じゃないか」と厳しい声が飛んだ。その「責任」問題についても昨年8月20日の午前3時以降、市民らが次々と土砂にのまれていく大災害が発生している最中でも自宅で「寝たり休んだりしながら電話で指示していた」という松井市長に「寝とっただけじゃないか!」と罵声が浴びせられた。

つい最近も高校の文化部でもやらない芝居を見せられた。広島に新たな国際拠点、多機能都市型スタジアムを作ろうかという4者会談が同じく広島市役所で行われたが、この時も松井市長らが仕組んだ筋書通りにやろうとするものだから、3者の会話はまるで書いてある原稿を呼んでいるようだった。すぐバレる。

例外はこのくさい芝居からの“脱退”を表明した広島県サッカー協会の小城会長だけ。残る3人、市長、県知事、広島商工会議所会頭の3人でいつまでも芝居小屋に閉じこもっていればいい。

それがどんな結果を招くかは、今の地位と名誉を捨ててまで市長選に打って出ることを決断したサンフレッチェ広島、小谷野社長を取り巻く今後の空気感が証明することになるだろう。

広島の街、広島市民、サポーターには“怒り”に満ちたエネルギーが渦巻いている。秋葉市政のまったく無駄な12年間と松井市長の4年間。行き場のなかったそのエネルギーが大きなうねりとなって小谷野社長を包み込む。

ただ松井市長も負けてはいない。切り札も持っている。

マツダスタジアムは広島市がオーナー、球場施設は賃貸マンションと同じでカープは借りる側だ。

オーナーである松井市長はカープも使い、その下にマスコミ、経済界を従えて組織票集めに総動員をかける。

一方のサンフレッチェ広島。表向き市長選立候補について「小谷野個人の行為」としているが、大手家電のエディオン、そしてカープとは異なりクラブを支える多くの株主、そしてスポンサー企業を援軍につけることになる。

ただし、そのうちの多くの企業が当然、カープ・広島市長の連合軍と重なっている。もちろん選挙は誰に投票したかなど分からない。それぞれが「正義」と思う方に一票投じることになる。

同じく重複部分の多いカープファンとサンフレッチェ広島サポーターも小谷野、松井の両氏のどちらかに広島市の未来を託す。

松井市長は広島市東区の生まれ。高校までは東区内に通いそこから京大へ進学した。

小谷野社長は東京生まれ。東大で学んだあとさらにニューヨーク大学でNBAを取得している。

普通に考えれば松井市長に広島魂が宿り、小谷野社長は“よそ者”ということになる。

だが、現時点での両者を見比べた場合、その空気感はまるで逆。広島市民が親近感をもって接するのも小谷野社長の方だろう。

今でも田んぼの残る、JR広島駅から車で10数分のところで幼少期を過ごしながら、広島市に対してまるで愛情を感じない松井市長の1期目4年間はいったい何だったのか?サンフレッチェ広島がJ1優勝なるかどうか、という日の直前に「サンフレは2位でいい」と言い放ち、誰が見ても異常事態の昨年8月19日午後7時以降の広島市内の雨量や雨雲レーダーを見過ごし、取り返しのつかない事態を招いたその血の通わないリーダー像はいったいどうやって作り出されたものなのか?

松井市長はよほど貧乏暮らしが嫌いなのか?「市長になる前、関東地方で高価なマンションを購入したものだから、そのローンを返済するためだけに市長をやっている」という市議までいる。真偽のほどは別として、そうして考えれば松井市長のあらゆる手を使い市長のイスを守ろうとするその手法は確かに合点がいく。

こうした事実とは別次元の顔しか知らない有権者は新聞、テレビニュース報道などを元に4月12日、投票所に向かう。ただ、20歳以上の市民の大多数の手の中にあるスマホやタブレットが市長選を大きく左右する可能性を秘めていることは言うまでもない。

…ここに記したようなことがツイッターなどSNSを通じてどんどん広がっていけば、あるいは安佐市民病院移転問題を強引に進めようとして市議会の大反発を受けたその過程で生じた不透明なカネの動きを広島県警が嗅ぎつけたなら、松井市長は…

…ジ・エンドである。

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