mojaの生き方

消防出初式。消防団の意義について思う

 相生に移りすんで、また消防団に入ることになった。年末には夜警に参加し、今日は消防出初式。朝から小雨のぱらつく中、僕も地元消防団員として出席させていただいた。

 出初式の出席は消防団員としてはよほどの理由が無い限り断りにくいものがある。しかし、この出初式自体、消防団が参加するのはどうなのだろうか?出初式は通常どこの地域でも年明けのこの時期に開催される。だからこそ出初式なのだ。当然、毎年寒くて当たり前、温かければラッキーぐらいの時期である。もっといえば今日は小雨がぱらつき極寒だった。そんな中行進の後、1時間以上整列させらて、「きょーつけ、かしらなか、なおれ、せいれつやすめ」を何十回と繰り返すのである。まるで軍隊のごとく。また、服装は団服の下はカッターシャツにネクタイ。足元は革靴を指定された(これは姫路市ではなかった。地域差がある)。

 消防団はあくまでも地域の自主防災のための団体である。(と、少なくとも僕は思っている。だからこそ、参加させていただいている。)普段から特別な訓練を受けた集まりではない。むしろ普段は皆、サラリーマンであったり、自営業者であったり、中には公務員の方もおられるが、普通に仕事をされている方の集まりなのだ。その人間を集めて、わざわざ寒空の下整列させて、やれ祝辞だなんだと延々と話をされる議員さんたちに疑問を持つ。誰が有難がるのか?そもそも県下でほぼ同時期にやるので、県知事は代理。そして県会議員、市長、地元の議員さん、市会議員さん、消防所長、警察署長。他に誰が挨拶されたのか?、自分たちはテントの下でストーブにあたっている。整列している人間としてはたまったものでもなく、まともに聞く気にもなれない。この人たちが入れ替わるたびに「きょーつけ、かしらなか、なおれ、せいれつやすめ」をやらされる。年に1回この日だけ。普段からそのための訓練をするわけでもなく、である。もっともそのための訓練など、地域自主防災にはなんの役にもたたないだろうが。

 この儀式本当に必要なのだろうか?どうしてもやりたいのなら、正規の消防職員だけで十分でないか?あの人たちは公務員さんであり、そのためにお給料をもらっておられる。皮肉でもなんでもなく、それが仕事だろうと思うが。こちらは、これで体調を崩せば明日の仕事に差し支える。現に今日の僕はこれで鼻がずるずるになった。消防職員の方が仕事中に風邪をひけば、次の日それを理由に休めば良いがこちらそうもいかない。皆お勤めがある身である。まして普段から体を鍛えたり、行進や整列の練習をしたりということはない。

 さらに言えば、相生市ではペーロン祭りやもみじ祭りの駐車場係に消防団がかりだされるようだが、これも疑問である。僕の地元の船津でも過去に農林漁業祭やその他もろもろの行事の交通整理に消防団が出ていたが、それはおかしいということで取りやめになった経緯がある。消防団とはあくまでも、地域の自主防災のための団体である。それを行政の便利屋に使うのは少々おかどが違うのではないか。

 百歩譲って、出初式の後の一斉放水。あれはおおいにやれば良い。あれこそが本来の消防団の意義であり、普段、常日頃からのポンプ点検と放水訓練の見せ所だったりする。災害なんてのは一般的には、通常起こりえないものだからして。

 そんな事を感じた2017年消防出初式。その後、午後からの新年会ではおおいに楽しんだ。消防団ほど、職業や年齢の壁をこえて地元住民が結びつく団体は他にないと思う。ある意味すごい団体である。だからこそ、大事にしていただきたいと願う。

 

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moja
昭和47年生まれ。生まれた時からカープファン。 姫路生まれ姫路育ち。現在は相生市矢野町榊。 パソコン販売・修理・組立、出張サポート、ホームページ制作・WEBデザインなど。 奥さん1人と4男の父 真宗門徒
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