食べ物のこと

栄養士さんも知らない、日本の「食生活指針」



”船越康弘氏講演会「生きてるだけで100点満点~おいしく・たのしく・ありがたく~”
の講演の中でお話しされた、厚生労働省の、日本の「食生活指針」のお話し。
これを、みうらクリニックの三浦先生がまとめて下さいましたので、紹介します。

僕は、この話は実は、3月の丹波の時も聞いていた。
1999年までの、1日30数種類の栄養素、
肉卵牛乳を食えと言われていた日本人の食生活指針。

問題なのは、
実はこれは2000年に内閣閣議決定で変更される事が決定し、
特に大きな発表もなく"こっそり"と差し替えられたという事。

なので、いまだにその事実を知らない栄養士さんがいらっしゃって
そして、その栄養士さんは、骨粗しょう症の患者さんに牛乳を飲むことを勧める。
だがしかし、現在は牛乳を飲む事によって、骨粗しょう症が引き起こされる事が
科学的に証明されているという事実です。

以下、三浦先生のまとめ。

昨日、神戸で行われた食養家・船越康弘さんのお話を聞かれた方から、

こんなご意見をいただきました。

『1日30品目と言う食事目標は、すでに2000年に取り下げられていたんですね』
というお話。以前の講演会では、私もよくお話させていただいていた内容なのですが、
時間も経っているので最近はあまり触れておりませんでした。

ご興味のある方も多いようですので、改めてまとめさせていただきます。

ただし、長文ですよ~(^O^)

まず、『1日30品目を摂りましょう』と、旧厚労省が言い出したのが1985年。

指導の内容は

1.多様な食品で栄養バランスを
 一日30食品を目標に
 主食、主菜、副棄をそろえて
2.日常の生活活動に見合ったエネルギーを
 食べすぎに気をつけて、肥満を予防
 よくからだを動かし、食事内容にゆとりを
3.脂肪は量と質を考えて
 脂肪はとりすぎないように
 動物性の脂肪より植物性の油を多めに
4.食塩をとりすぎないように
 食塩は一日10グラム以下を目標に
 調理の工夫で、むりなく減塩
5.こころのふれあう楽しい食生活を
 食卓を家族ふれあいの場に
 家庭の味、手づくりのこころを大切に

上記を踏まえて、

栄養のバランスよく食べるためには、下のような「6つの基礎食品」をすべて組み合わせ、
1日に30品目を食べることを目標にしましょう。

1群 タンパク質の供給源 魚・肉・卵・大豆 
2群 カルシウムの供給源 牛乳・乳製品・骨ごと食べられる魚・海草 
3群 カロチンの供給源 緑黄色野菜 
4群 ビタミン・ミネラルの供給源 その他の野菜・果物 
5群 エネルギーの供給源 穀類・芋類・糖分 
6群 エネルギーの供給源 油脂 

というものでした。
余談ですが、この指導の裏には深刻化した貿易摩擦の解消のため、
海外の農産物を輸入・消費することが目的だともいわれています。

しかし、皆さんが30品目を意識するあまり、国民が肥満傾向になったとして、
厚生労働省は2000年に、この30品目という言葉を取り下げました。
情報は新聞の片隅に少しだけ掲載されたのみで、大きな報道はあまりありませんでした。

そして、新しい指導として

厚生労働省生活習慣病対策室は「30という数字を絶対化して食べ過ぎてしまう例もあり、
誤解を招かないように、数字はやめた」と説明しています。
人によって食品の数え方が違ったり、苦労して食べてもおいしくない。
おいしくないから続かない、という意見もありました。

新しい生活指導指針として

○食事を楽しみましょう。
○1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。
○主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
○ごはんなどの穀類をしっかりと。
○野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
○食塩や脂肪は控えめに。
○適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を。
○食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。
○調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。
○自分の食生活を見直してみましょう。

という項目があげられられ、30品目と言う言葉は消えました。

新しい指針の特徴としては、私も講演会でお伝えさせていただいている

○ごはんなどの穀類をしっかりと
○食文化や地域の産物を活かす

というような項目が付け加えられました。

いまだにお店では『○○品目弁当』などと言ううたい文句で売れれているものもありますが、完全に時代遅れです(笑)

消化機能としては、品数が少ない方が消化機能も高まります。

時代遅れの栄養学は、早く忘れた方がいいですし、その時の政治情勢などによって、
国民の健康を守るべき栄養学まで捻じ曲げられてしまう事があることを知っておいていただきたいと思います。

『バランスよく』という言葉も、とても曖昧でわかりにくいですね。

と、いうことで品数を数えても意味がありませんし、本来の日本人に合った食生活を見直すべきだと思います。

日本の男女合わせた平均寿命は83歳とスイス、サンマリノと並んで世界1位です。

どうしてわざわざ平均寿命の短い国の食事を真似ないといけないんでしょうかね?

以上、ここまでが三浦先生のまとめです。
が、実は日本人の平均寿命にもからくりがあります。
それは、別で書きます。

平均寿命のからくり

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moja
昭和47年生まれ。生まれた時からカープファン。 姫路生まれ姫路育ち。現在は相生市矢野町榊。 パソコン販売・修理・組立、出張サポート、ホームページ制作・WEBデザインなど。 奥さん1人と4男の父 真宗門徒
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