夢と希望。そして絶望へwwからのつづき。
物件が決まって、その後正式に話が決まったのがゴールデンウィークも終わってしばらくたってからの事だった。
入居のための家財道具の片付けや、家が傷んでいるの修繕をこちらですべてやらせていただくという事で家賃や保証金を安くしてもらった。
10年ほど前に、大家さんおお父さんが亡くなられてから空き家になっており、家の中にはお父さんの荷物がほぼそのまま残っていた。大家さんが必要な物だけのけてもらって、後はすべて処分しても良いという事だったが、押入れの中には布団がぎっしり。たくさんある箪笥にも服がびっしり。納戸や納屋にもすごい量の荷物があった。使える物は使おうと思いながらそれらを処分してゆく。さすがに10年放置してあると、布団や衣類はすべてアウト。家具にもカビが生えてたり、腐ったところがあったりと結局9割以上の物を処分。1階はもちろん2階からも全部1人で運び出しながら、何度か死にそうになった。
あらかたの荷物を出すと次は家の修繕である。初めて見た時は荷物もあり、そんなに傷んでるところもわからなかったが、荷物がなくなるとやはり目立つ。台所の床は化粧ベニヤだったがかなり腐っていた。2階の土壁には穴が開いていて、さすがにそのままでは冬が寒そうだ。夏も虫が入ってくるのでふさぐ事にした。畳も2階はすべて使えそうになかった。念のため1階の畳もすべてめくってみると、納戸の部屋の大引きと根太が腐っていた。
家の周りには木が生い茂っていて、家の前には塀の変わりのいぶきが手入れされる事なく伸び放題。前裁も草だらけ、もちろん家の周りすべてその状態。
荷物の処分、家の修繕、外回り、最初は本当にどこから手を付けて良いのやらほとほと困った。当初の入居予定日は7月1日。それまでにとりあえず生活できるようにするためにはまず台所、トイレ、風呂、寝室、居間を最低限確保する必要がある。残された時間は一月半ほど。その間にどれだけやれるか?色々な作業を同時進行しながら、気が遠くなるような思いをしたのも事実だった。
「移住」と「引越し」と「古民家」と。へつづく
「相生市への古民家移住物語」の目次
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