年が明けて2回目の木曜日、モーニング、スペリオール、ビッグコミックが発売となってこれで年明けの全ての雑誌が出揃った。
そして今週発売のモーニング6号に「第74回 ちばてつや賞」の準大賞受賞作「固定編成」が掲載された。作者は桃山アカネさん、岡山在住の21歳だとか。。。モーニングゼロ2018年2月期「豪雨」で佳作受賞、この作品が初の紙面掲載だそうだ。
「固定編成」
読むと絶対、心が震える。闇を照らす鮮烈ロードビーム44P!
切りたくても、切れない。抱きしめたいのに、縛られる。
家族という鎖。
モーニングゼロ出身!これが21歳の「視点」
と、表紙に書かれている。
トーリー
父親の葬式を目前に家を飛び出した高校生・由美子は、乗り込んだ長距離列車で、大学入試を控えた優等生の小野田と出会う。厳しい父を恐れる小野田と、亡くなった父への怒りを抱える由美子。ふたりの逃避行が始まる。ちば先生より
ストーリー作りやテーマ選びはとても上手い、表現力のある作者だと思う。キャラクターの描き方も目力があっていい。ただ、モブキャラの目力も強くしてしまったから、ページの中、コマのなかでどこを一番見せたいのかがぼやけてしまったね。主要な人物に焦点が合うように描き分けられるともっとよくなるはず。受賞のことば
「伝えたい!」と何かに突進するような気持ちで描きました。なんじゃこりゃ、下手クソやなと思ってもとにかく読んでほしくて、そして読んでくださったので、自分の中がほんのちょっとスッとしたようなホッとしたような感じです。ただ、ほんのちょっとなので、これからも描かなきゃって思います。
岡山駅から電車に乗った高校3年の男女。男子は優等生の小野寺照、数十日後に大学の前期試験を控えている、女の子は3日後に父親の葬式。この二人がどこへ向かうのか?
途中で相生駅も出てくる
岡山から相生、姫路と乗り換えて米原、大垣、豊橋、浜松、静岡と乗り継ぎながら、二人の深い悩みが描かれていく。
読み終えた感想は、なんでこれを21歳の女の子が書けるのか??だった。
そして思い出したのが「ハルマゲドン」
これも22歳の新人が書いた漫画だった。もはやストーリーは忘れたが、22歳の子がこれを書いた事に驚いた。まだwebで読めるようなので後で読んでみよう。
今回も全く同じだった。どんな経験があってこんなストーリーが書けるのだろうか??その事が気になった。
それにしてもこれが「準大賞」どまりって事は大賞はどんなんやねん?(笑)むっちゃ気になる!!
「固定編成」、素晴らしい作品でした。。
2019年1月26記事目
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