モーニングの新人賞「第80回ちばてつや賞 一般部門」の結果発表が出たのが今年年明けの1月6日発売のモーニングだった。
そのモーニングに掲載された、一般部門「大賞」受賞作品『きみの夏休み』という作品。作者は春野ユキトさん。
大賞受賞作品だけあって、ものすごい良かった。
ある家族の、再生物語。主人公の小学5年生の男の子、穂高(ほだか)は父親と二人暮らし。別居中の母親は隣町のスーパーのおそうざいコーナーで働いている。
夏休みになり、穂高は「おふくろの味」を求めて隣町のスーパーへ向かった。
幼い頃に両親が別居し、父親と暮らす少年・穂高(ほだか)。母親を写真でしか知らない穂高は、彼女がお惣菜を作っているという隣町のスーパーへ、「おふくろの味」を求めて向かう。だが、そこで手に入れたレバニラは、父の作るレバニラと同じ味がして・・・。日本のどこにでもいる少年、どこにでもありうる家族の、切なくて優しい再生の物語。
モーニングより引用
ちばてつやさん選評
さびしい少年が、「おふくろの味」を知りたくて隣の町へ母を訪ねる大冒険。ハラハラドキドキ読ませる演出と「間」がとても良かった。こんなに家族を愛しているのに、なぜ離れたのか疑問が残るが、それには多くを語らず、少年の目線のままのも良い。「ごはん一合多く炊いといて」という父のメモに少年の足どりが軽くなるラストは、家族の「春」を予測させて心地よい。
モーニングより引用
えー?離れた理由はお父さんが語ってくれたそれで十分伝わってるんじゃないかな?と僕はそう読んだけどな。確かにどこにでもありそうな話し過ぎて泣いた。
最高でした。
大賞受賞おめでとうございます。
作品はコミックDAYSで公開中
春野ユキト / 【コミックDAYS読み切り】きみの夏休み
090-3990-0645