まもなく「平成」が終わろうとしている。
僕の平成は1989年・昭和64年１月８日、お好み焼き屋のアルバイト中に始まった。高校２年１７歳の冬休みだった。
田舎にはまだコンビニが無かった。もちろんインターネットも携帯電話も無い。
あれから３０年と４か月。本当に色々な事があった。高校を卒業して専門学校に行って、就職して転職して独立した。その間に車の免許を取り、恋愛と失恋を繰り返し、酒におぼれて女におぼれ。これでもかというぐらい遊び倒してやがて結婚して子どもが生まれた。本当にたくさんの人に出会った３０年。
３０年もあれば田舎の風景も一変した。新しい道ができて新しい店が立ち並ぶ。やがてコンビニができて携帯電話とインターネットの普及で生活までもが一変した。
その間、ずっと変わらずにあったのが祭りとカープだった。初めて自分の運転で市民球場に行ったのは９１年の日本シリーズ。まだ山陽道が開通してなくて、中国道を通って行ったのを覚えている。
専門学校で同じカープファンの相方に出会えた事が大きかった。あれと出会ってなければ、これほど甲子園や広島に通う事も無かったかもしれない。平成の出会いの中で５本の指に入る出会いだっただろう。あいつと二人ならなんでもできる気がしたし、何をやっても楽しかった。
秋祭りは平成元年に屋台を新調した事もあって本当に楽しかった。青年団をやって消防団をやって最後までやり切って燃え尽きた。
祭りで燃え尽きた僕は、母ちゃんと出会い結婚して４人の子どもを授かった。今、この上ない幸福を手にしているのだ。
本当に多くのかけがえの無い出会いがあった平成。平成を一言で言い現わすすれば、「幸福な時代」以外に無いだろう。本当に感謝したい。
それもこれも、昭和の戦後に産まれ、今戦争の無い国、戦争の無い時代に生きているからに他ならない。願わくは、この先もずっと戦争が起こらない時代でありますように。そして日本だけでなく、世界中の戦争が終わって本当の平和が訪れる事を切に願う。。
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