つづき
助産院で出産することを時に自然分娩と言われる事がある。これには特に定義も無いようだが、僕の中では病院での出産か、助産院の出産かという事だろう。
病院の出産は医療行為である。それに対して昔ながらの自宅でも出産ができる分娩を自然分娩だと僕は捉えている。中には病院(産婦人科)の出産でも自然分娩と書かれているところもあるので、あくまでも僕個人の主観である。
というて、僕が昔からそれを望んでいたか?と言われるとそうでは無く、あくまでも長男の懐妊がわかってから人に教えてもらい、そして出会っただけの事でもちろんなんの知識も持っていなかった。
ところが不思議なもので、そこに身を置くととたんに様々な情報が入ってくる。妊娠がわかって助産院の情報が来たのもそれである。次に助産院に通うようになると、また色々な情報が入るようになった。
ちょうどその年2010年に「玄牝(げんぴん)」という日本でも有名な助産院であり、そこの院長である吉村正先生を撮影したドキュメンタリー映画が作られ公開されようとしていた。それに合わせて奈良で吉村先生の講演会があるというので、行ってみないか?と誘われたのだった。
このタイミングの奇跡よ。うちが懐妊して、マナ助産院に通い始めたタイミングで誘われたご縁のすごい事。妊娠前の助産院の事を知らない時でも無く、出産後でも無く、まさに今初めて助産院に通い始めたそのタイミングでそのような映画が作られ、また講演会に誘われた事に本当に驚いた。
そうして奈良に行って吉村先生のお話を聞けた事は今でも僕の宝である。ただし映画「玄牝」を実際にみれたのはそれからまだ2年後の12月の事だった。
この時、奈良に行った事をブログに書いているが、吉村先生の講演会と書いているものの、やはりどこにも妊娠の事は書いていない。僕的には徹底して伏せていたんだろう。
もう誰がみても妊娠がわかるレベルだったのだ。それでもブログには書けなかったんだな。
そしてこれを書きながら吉村先生の言葉を思い出した。
「真実の世界をつくってゆこう」「日本のために戦え」「その運命(戒め)を肯定的に受け入れてこそ人間本来の姿」「今ある運命を受け入れていくこと」
やはりのちに出会う、内海聡さんや、船越康弘さんと同じ事をおっしゃっておられる。今さらながら、ここが僕の原点だったんだと思い出す事ができた。
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