備前片上

岡山は備前市片上に行ってきた。いつの頃からか上の子たちは付いてこなくなり妻と四男と三人でお出かけが常になった。

目的地は備前凸版工作所。そこでイラストレーターの杉浦さやかさんの原画展が開かれていてついでに活版印刷体験やはんこ作成体験ができるという。体験は予約制で空いていれば当日も可能だという。なのでもしかしてできればラッキーくらいの気持ちだったがいちおう朝一のオープン時間に合わせて来店した。

幸いにも杉浦さんの原画展は8月8日から始まっておりすでに1か月になること。さらには夏休みが終わっていることもあって僕たち以外にお客さんはまばらだった。だが中には千葉から来られたという方もおられたとか。ファンの方のエネルギーのデカさたるや。

妻は原画展を楽しみ、四男と一緒に活版印刷とはんこ制作を体験している。僕は皆目興味があるものではないので併設されたカフェでコーヒーを飲みながら本を読んでいた。しかしコーヒーも飲み干してそこに座っておくのも申し訳がなく、お店の近所を少し散歩する。

備前片上。以前、長男が小学校低学年の頃は所属する野球チームの試合で年に1回片上に行っていた。その交流もコロナになり途絶えたが。だが野球の試合で訪問してもゆっくりと歩いたことは無かった。

ちょうどお店は旧山陽道沿いあり、どことなく趣のある街道の雰囲気が漂っていた、というほどでもないのだが、そこかしこに記念碑(案内標柱)がたっている。少し歩いただけで「片上鉄道跡」「津山街道」「清水紫琴(豊子)生誕の地」「旧山陽道片上宿(方上津)」「刀工備州祐高造之宅跡」など。

さらには山本由伸ののぼりもはためいていた。この幟もいつか記念碑に変わるんだろうか?

すぐ近くには方上宇佐八幡宮という神社がありそこにある狛犬に目を引かれた。

どうもこの狛犬が気になり見に行くとやっぱり陶器だった。そういえばここは備前。あまりにも身近過ぎてつい忘れていたが備前焼の町なのだ。
案内板にはこう書かれていた。

市指定文化財
宇佐八幡宮備前焼狛犬

昭和四十六年十月六日指定

この備前焼の狛犬は、胴回り約二・五m、高さ約一・四mである。右側の阿形には「文政九丙戌年九月吉日 備前窯元 森五兵衛尉正統」、左側の吽形には「伊部細工人 森五兵衛正統、服部章兵尚芳」と刻銘されている。また、台座には天保五年(一八三四)前川氏が寄進したと刻まれている。

ちなみに、宇佐八幡宮は、建武三年・延元元年(一三三六)に、足利尊氏が多々良浜(福岡)の戦いで大勝し、九州制覇ができたのは、豊前の宇佐八幡宮に参籠して、武運長久を祈願したおかげだと、勧請し足利の守護神にしようとした。しかし、帰路、おおしけに遭い、神のお告げで、鴻神村(片上村 現備前市)に祀ることとし、富田松山の麓に祀った。

その後、応永元年(一三九四)には、和鹿林山(若林山)に勧請、更に正保三年(一六四六)、現在地に遷宮したもので、十万石の格式が与えられていたお宮である。

備前市教育委員会

貴重な文化財を大切にしましょう

さらにこの神社を検索すると「備前片上ひなめぐり(岡山観光WEB)」というのを発見。そういえばちょうど今年の3月にこの記事を見つけたんだった。ここだったのか。「宇佐八幡宮の階段雛(地球の歩き方)」と呼ばれるものらしい。今年は行けなかったが来年はちょっと行ってみようか。

このわずか200メートルにも満たない道路でもこれだけの発見があった。小さい街だが見どころいっぱいでまだまだ見るべきものはありそうだが、ちょうどはんこ体験も終わるころで僕はお店に戻った。また来年3月に訪れてみよう。

ああああ

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