この事件が起こった当初、真っ先に頭に浮かんだのは、改憲への道筋。それも特に緊急事態条項に関する改憲が加速するのかと思っていた。
だが、事件はあらかじめ用意された山上徹也容疑者を逮捕して、さらに統一教会を表舞台にひきずり出し、よくわからない方向へストーリーが進んでいった。
さらにその統一教会が与野党ひっくるめて、もはや日本政府とずぶずぶの関係にある事がわかると、途端にマスコミ、主に大手メディアがトーンダウンしてしまった。
そこへ、話しをそらすかのように、「安倍元総理国葬」に始まり「コロナ拡大、第７派」「秋葉原無差別殺傷事件・加藤智大死刑囚の死刑執行」、さらに「五輪組織委・高橋元理事宅を受託収賄容疑で捜索」と次々と新しいニュースをかぶせて、まるで統一協から目をそらすような流れになってきた。
というのが、事件から１８日たった、今日７月２６日までの流れだ。
安倍さんの事件だけで話しをすると、国葬にはもちろん反対を続けなければいけないが、やはり統一教会がらみが本筋か。もちろん、統一教会を表舞台にひきずり出すまではシナリオ通りだろう。
ただ、ここからどう転ぶのかが、まだイメージできない。宗教法人のはく奪や、幹部の逮捕があるのか？自民党との癒着は証明されるのか？それとも全てが無かったことにされるのか？
だが、一番きになるのは、「安倍元首相銃撃 容疑者を4カ月間鑑定留置、精神鑑定へ 地裁認定」というニュースだ。
安倍晋三元首相（67）が奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、無職の山上徹也容疑者（41）＝殺人容疑で送検＝の事件当時の精神状況を調べる必要があるとして、奈良地検が鑑定留置を奈良地裁に請求し、地裁が認めたことが関係者への取材で判明した。いずれも22日付で、29日が期限だった勾留はいったん停止される。留置期間は11月29日までの約4カ月間になる。
鑑定留置は専門医が容疑者の精神状況や生活実態、成育歴を調べるため、勾留を停止して身柄を医療施設に移す司法手続きの一つ。今後想定される裁判員裁判では刑事責任能力が争点になる可能性があり、奈良地検は起訴前に精神鑑定の実施が不可欠と判断した模様だ。
捜査関係者によると、奈良県警に現行犯逮捕された山上容疑者は事件直前、安倍氏の遊説先や演説時間をインターネットで確認。襲撃対象を確実に狙える拳銃を自ら製造していたほか、殺傷力や精度を確認する試射を何度も繰り返していたことが分かっている。県警はこうした計画的な行動が責任能力を裏付ける状況証拠になるとみている。
一方で、安倍氏を狙った動機には論理の飛躍があるとの見方がある。
山上容疑者は、宗教団体「世界平和統一家庭連合（旧統一教会）」に母親（69）が多額の献金をしたとして「団体のせいで家庭が崩壊した」と供述。団体の友好団体が開いた集会で流れた安倍氏のメッセージ動画を視聴したことで、「団体の活動を国内に広めたのは安倍氏だと思って、殺害しようと考えた」と説明しているという。
また、山上容疑者は事件当時に職がなく、生活費を工面するため消費者金融から借金を重ねていた。銀行口座の残高も底をつきかけ、「生活が行き詰まる前に計画を実行する必要があった」と供述している。県警は生活困窮や社会的な孤立から精神的に追い詰められていた疑いもあるとみて、事件に至る生活状況を調べている。【吉川雄飛、川畑岳志】
https://mainichi.jp/articles/20220723/k00/00m/040/028000c.amp?fbclid=IwAR2cIavNzJiczN6bCUBxxRkKlunJNyzzMyvpygU4hzXAjVenjh8rlbuq4q0 毎日新聞2022/7/23 08:57
事件の動画を、発砲から逮捕の瞬間まで見て、とてもじゃないが、精神に異常があると思えないんだが。そして４ヶ月という時間。これはかなり異例じゃないだろうか？
それだけの時間があれば、薬漬けにして記憶を奪うなり、本当の意味で精神にダメージを与えるなり、廃人にすることは簡単ではないか？
だが、考えようによっては、おそらく別に真犯人のいると思われるこの事件で、山上容疑者の命を救う方法なのかもしれない。
だが、もはや「安倍元総理と山上容疑者」と、「統一教会と自民党」の問題は別で考える必要があるだろう。
果たしてシナリオの行方はどこへ？？
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