大阪の履正社高校野球部監督、岡田龍生監督の講演会を聞きに行ってきた。某保険会社主催のビジネスセミナーで「挑戦」というテーマでお話された。
岡田監督は、大阪府出身で高校は兵庫県の東洋大姫路に進学。中学時代はバレー部だった。にもかかわらず、1年秋にベンチ入りしてレギュラーをつかみ、甲子園出場を果たした。その後、日体大に進学、鷺宮製作所で1年社会人野球を経験し、桜宮高校でコーチを2年経て、1987年から履正社高校の教員となり硬式野球部監督就任。
就任当初は、一般の部活動レベルの野球部だったのを10年かけて甲子園へ出場。そこからまた次の甲子園まで10年かかった。当時は大阪で甲子園に出場するためには、打倒PLが必須であった。その後10年間で8回の甲子園出場を果たす。
その間にプロ入りした選手は、T-岡田(オリックス)、土井健太(オリックス)、山田哲人(ヤクルト)、寺島成輝(ヤクルト)、安田尚憲(ヤクルト)の8人。
と、この辺りまでがおよそ前半の内容だったろうか。その後は自身の指導方法や、T-岡田や山田哲夫、安田尚憲がどのように考え、練習してプロ入りできたか、30年前と現在の指導方法の違いなどを話された。
野球に特化した話ではあるが、コミュニケーションが大事であるとか、ほめて伸ばす、人の話を素直に聴く子は伸びる、など話の内容としてはどれも一般的な物だった。
T-岡田や山田哲人、安田がすごいのは誰が見てもわかる。失礼な言い方だが、彼らは履正社でなくてもプロ入りしただろう。それよりも履正社にはまだ大学、社会人に進んでプロ入りした、岸田護(オリックス)、坂本誠史郎(阪神)、宮本丈(ヤクルト)なんかもいる。もっと言うなら履正社ほどの学校ならばおそらく、プロ入りを目指して挫折する子がもっといるんじゃないかと思うのだが。挫折しないでも、プロ入りできなかったけど、こん所で頑張ってるとか、こんなすごい活躍している子とかたくさんいると思うんだがな。
どちらかと言えば、そんな話を聞きたかったかな。そのほうが「挑戦」のイメージにあってないか?
まあ、でもタダでお話を聞けたのは有難かったです。はい。ありがとうございました。
最後にひとつ。岡田監督は、「山田哲人はゴールデングラブ賞を取れる選手ですが、菊池選手が居るので中々難しいです。ただ、菊池選手はプレーが派手なので票が集まりやすいんです。実際に山田のほうが守備が堅実でエラーが少ない年もありましたから」とおっしゃいました。確かに山田哲人はGG賞を取れる選手だと思いますが、菊池がプレーが派手だから取ってるってのは誤解ですから。その身体能力なのです。そこは譲れませんので。。失礼。
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