『エスプレッソ・コーラ』という漫画に出会った。
主に障害がある子(これに関しては言葉の選び方がわからないのですが、例えば何が障害で何が障害でないのかすらわからんのだけど、そのまま思った通りの言葉で書きます。)の育児が描かれている。
まず最初にこの本、現時点(2025年5月)で90巻まである。そしてそれがキンドルで全巻無料で読める。(今みたら2ndシーズンとかあって、もっとありそうだ)
まあ無料だしちょっと読んでみるかと読み始めたらこれがすごかった。
公式の紹介文にはこう書かれている。
第1巻「ダウン症編」 エスプレッソ・コーラ
療育の現場、児童発達支援に入社した山原剛。
児発管である高野真紀と共に、染色体異常の子ども、自閉症、ADHD、知的障害、要家庭支援の子どもなど、様々なケースに挑んでいく!療育、入所施設、生活介護など障害者福祉の現場を渡り歩いてきた著者が障害児のリアルを詰め込んだ一冊!
これを読んでまず「児発管」という単語の意味がわからんのだけど、これは児童発達支援管理責任者の略で障害のある子を見る現場で資格のある責任者のことらしい。そもそも僕には療育という言葉すら新鮮で、この本を読むまではあまり深く考えたことが無かった。というか聞いた事があるかどうかすら不明だ。
だが現実には診断のあるなし関係なく子どもが発達していく中で、こんな問題があるんだということをこの本から学んだ。診断がついてない場合でもちゃんと「グレーゾーン」として書かれていたり、各診断のケースごとに異なる対応のやり方が描かれているのだけども、それがものすごく勉強になる。
まず、子どもの観察。これが非常に細かく描かれていて、なるほどそこを見るのかと。そしてその対応。紙を破るとか、くれよんを持つとか描けるとか、じゃんぐるじむだったり、とにかく身体の動かし方、使い方、肩の動きから指先までものすごい観察力だったりする。
思えば、子どもが生まれてから定期的に検診があったが、今ならその理由がよくわかる。まあ本当に地方行政の検診でここまで観察している(できている)かどうかは不明だが。
いわゆる療育を必要とする子どもが描かれているが、健常児にも必要なことばかりなので子どもに関わるなるべく多くの人に読んで欲しい本だった。
090-3990-0645