今年のクリスマス前、「お寺でクリスマスをやる・やらない」「仏教徒だからクリスマスをやらない」「学校でクリスマス会を行えば宗教行事なのか?」というような投稿を散見した。
なんとなく今さらかとも思ったが、僕自身も結婚前は、いや、子どもが2~3歳になるまでは仏教徒を理由にクリスマスはしないと決めていた。ところがいざ、子どもが保育園(公立)に通い出すと、保育園でクリスマス会がありサンタさんがやってくる。お友達は皆おうちにサンタさんやって来てプレゼントをもらう。
なんなら、お寺(住職とご家族の住居)に遊びに行けばクリスマスツリーが飾られてケーキを食べるwww
もはやその環境で、クリスマスを避けるのは不可能だった。そんな事があり今では毎年子どもたちとクリスマスを楽しんでいる。どうせやるならとことん楽しむほうがやりがいもある。
さて、クリスマスとはいったい何の日なのか?僕も特に興味が無いので詳しいことは知らない。だがどうやらキリストさんの誕生日とは違うらしい。では降誕祭なのか、復活祭なのか仮にそうだとしてそれが誕生日とどう違うのか?今ごろはネットで検索すればいくらでも調べる事もできるだろうが、そんなことはどうでも良いので調べる気にもならない。
仮にここでは降誕祭として、それを祝う行事だとしておく。
では、僕はクリスマスにキリストさんの降誕をお祝いしているのか?答えは否である。
例えば日本人の9割近い人々がクリスマスを楽しんでいると仮定して、実際に「お祝い」をしている人はどれくらいいるだろうか?少なくとも街で恋人とちちくりあっているカップルはそれどころでは無いだろうし、仏教徒の家庭で家族でクリスマスを楽しんでいる人たちもそこに「お祝い」の気持ちは無いだろう。
思えば僕が子どもの頃(昭和50年代)、まだ一般家庭でそれほどクリスマス行事は行われていなかったように思う。少なくとも僕はクリスマスだからといってホールのケーキなんて家で食べた事は無いし、チキンを食べる習慣も無かった。クリスマスプレゼントも小1の頃に一度だけ両親がくれた記憶しか残っていない。もちろん家庭によってばらつきはあるだろうが、今ほどどこの家庭でも、と、いう事も無かったんでは無いだろうか。
むしろちょうど、あの頃から徐々に、それこそ昭和と平成の境目のバブル時代に向けて、現代のハロウィンが都会でお祭り騒ぎになっているような広がりが始まった頃のように思うのだ。今思うと、ひょっとしたら、その裏に統一教会の思惑があったかも知れないと考えると空恐ろしい話しでもある。
なので僕たちよりもひと世代下の世代では、子どもの頃から家にサンタが来る事が一般的になり、現代に至るのではと洞察する。
そう考えるともはや日本におけるクリスマスなんて行事はただの正月前の「冬のお祭り」といった年中行事程度の感覚だろう。そこに宗教的なお祝いの気持ちは1ミリも無い。実際には「クリスマス」というキリストさんの降誕をお祝いする行事であるのだが、(クリスチャンでもなければ)誰1人祝ってなんか無いし、ただただ彼女を口説くきっかけであり、酒を飲む口実にしか過ぎないのだ。
もちろん、それでもクリスマスにケーキを食べるのもチキンを食べる、食べないも個人の自由であり、その理由が仏教徒であろうが、お寺であろうがどうでも良い事である。
だが逆に、もはや現代の日本において仏教徒がクリスマスにケーキやチキンを食べて、子どもにプレゼントを渡す事を非難されるいわれもない。
学校の場合はどうだろう?これはちょっとデリケートな問題なので、一概には言えないが個人的にはクリスマス会程度の事はあってもいいのではと考える。もしそこにクレームを入れる親がいるとしたら、それはただのクレーマーであり、学校として取り合ってはいけない相手と判断してほしい。
ただただ12月25日頃にあわせて、各々がチキンやケーキなどのご馳走を食べたり、ホームパーティーを開き、恋人や家族との時間を大切にする行事。それでもやっぱりクリスマスは宗教行事なのだろうか?
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