からの続き。
僕は子どもの頃から、自分の披露宴はある程度高級なホテルでやると決めていた。そこに何の根拠もなかったが、それは自分の中で決まっていたのだった。
ただ、僕は20代の頃は全く結婚したいとは思ってはいなかった。いつかはするつもりだったが、まだまだその気にはなれなかった。そろそろ結婚を考えようかと考えたのは32~3歳の頃だったろうか?その頃から真剣に結婚できる相手と付き合うようになったと思う。
そして僕が結婚したのが2009年だがこの時36歳。その2年前ある男と出会う。
当時はまだ関西でのカープの試合の全てに球場へ足を運んでいた。甲子園での3連戦と交流戦にだ。そして試合が終わった後に行く店もだいたい決まっている。そのうちの1件が西宮のとある創作料理屋さんだった。
2007年1月11日はシーズンオフだったが、えべっさんに参った後その店で一杯飲んでいた。するとマスターが「今から○○さんが来られますよ」と言う。店は僕たち以外ににお客さんはいない。
マジか???その名前を聞いて少し興奮した。阪神タイガースの投手が今からここに来るというのだ。。しかも現役の1軍だ。
我々はカープファン。当時カープ暗黒時代まっただなかにおいて、その選手も少なからずカープから勝っている。「どうなっても知らんよ」そんな冗談をマスターとしゃべった。
そしてその選手がやってきた。選手夫婦とマスターの友人という3人でだ。しばらく様子をみながら時間を置いて、僕たちがカープファンだと言うことを伝える。そして相席状態で一緒に飲んだのだ(笑)それはそれは盛り上がってその日は飲みすぎた。
家に帰ってから名刺入れの中に一枚の名刺が増えている事に気がつく。「ホテルオークラ神戸 宴会部 部長」そんな肩書きだったかな?とにかくホテルオークラの宴会部(披露宴なんどを担当する)の名刺だった。なんでこんな物が入ってるんだろう?いつ、誰にもらったか初めは検討が付かなかった。そこまではハッキリと覚えているが、結局いつ誰にもらったかを思い出したかどうかは、今は覚えていない。
後日その名刺の本人から電話がかかってきた。パソコンの調子が悪いので治して欲しいというのだ。その時どういう対応だったかは覚えていないが、すぐに神戸までパソコンを引き取りに行ったことを考えると、すぐに誰かわかったのだろう。
そしてその男こそが、1月11日に阪神の選手と一緒に飲みに来た人間だった。選手夫婦とその男と3人で来ていたのはその選手夫婦がホテルオークラで結婚式を挙げてかつ、自分が担当したからと言うことだった。
当然、その事は西宮のお店でも聞いていたが、あまりにも選手の印象が強すぎてすっかり忘れていたのだった。そしてその時まで、ホテルオークラ神戸を良く知らなかったが、パソコンの引き取りに行って初めてオークラのすごさを目の当たりにした。
その後、その男とそれなりに仲良くなる。聞けばその年の5月に行われた、藤原紀香さんの披露宴も担当するという。その披露宴前彼に電話すると、「もう本当に大変なんですよ」と言っていた。
僕も興味津々でその披露宴の中継を見た。おっそろしく豪華な披露宴は僕が子どもの頃に見た、山口百恵さんの披露宴に匹敵するものだった。この頃、僕の心の中で9割がた、自分の披露宴をやるならここだと決まった事は言うまでも無い。
まだ、母ちゃんとは出遭って無かったのだが。。。
つづく
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