当チャンネルで3.11後、他メディアに先駆け
いち早く取り上げた中部大の武田邦彦教授の
一連の発言について白か黒かはっきりさせる
時が近づいている。
読売テレビが4日に放送した討論番組
「たかじんのそこまで言って委員会」の中で、
中部大の武田氏は、その研究成果や経験上、放射能汚染の
現状について、岩手県一関市を一例に挙げ「青酸カリがまかれた」
などと発言したことが7日、騒動に発展し各メディアも
食いついた。
同市の勝部修市長は武田教授に抗議のメールを送信したという。
確かに言われた方がたまったものじゃないのは分かるが
真実はひとつ。同市で生産された食物を口にすることが
青酸カリがまかれた土壌で栽培された野菜を口にするのと
どちらが危険なのか、しっかり測定してから「事実」をまず、
追及してから「白だ、黒だ」というべきだ。
同市内に「ホットスポット」が点在するとは聞いているが、
どこがどうで、どれだけどうなのか?は誰にも分からない。
「点在」との表現もあいまい過ぎてわからない。
そして「ホットスポット」どんどん移動していくものだ。
実際、一関市役所や読売テレビに寄せられた意見のうち、
半数以上は教授の発言を支持するものだった。
震災後、テレビや著作、ブログなので原発問題についての
積極的な発言を展開している武田氏に対して「過激な発言」
の表現がついて回る。
しかし「過激」な理由は他の専門家と違う意見が多いから。
そして「原子力村」の連中が自分たちの懐に金を入れるために
こうした「異端者」に圧力をかけ、追放することに躍起になっていた
過去数十年の事実もすでに明らかにされている。
番組では「子供相談室」コーナーで、小学4年の男子児童から
寄せられた「東北の野菜と牛肉を食べたらどうなるの?」
という質問に答える形で発言した。
「健康を害しますから出来るだけ捨ててもらいたい。
畑に青酸カリがまかれた(ようなもの)。
一関市には放射性物質が落ちている」とした。
他の出演者からは「取り消すべきや」の声も上がったが
言った側のその根拠はどこになるのか?
「取り消しません。正しいんですから」と反論した武田氏が
「文句は東電に言って下さい」としたのもごもっとも、
ではないか?
同番組は生放送ではないため「編集でつまむ」という
姑息な?手段も可能だったが読売テレビは7日、
番組ホームページに「広く議論されるべき大切な問題が
提起されると判断し、放送至りました」との説明文を掲載した。
誠にあっぱれ!先の「チームドラゴン」監督?をKOした
東北放送に続いて地方局、準キー局の骨のあるところを
見せ付けたかっこうだ。
6日に視聴者から勝部市長に内容についての情報提供があり、
番組をチェックした市長が「地元自治体の首長として
強く抗議します」との内容のメールを武田教授の個人アドレスに
送信した。
すると、一関市役所に寄せられた254件の電話やメールのうち、
約8割は「抗議なら国や東電に対してしてくれ」など、
抗議に対して否定的。おそらく勝部市長もズッコケタことだろう。
読売テレビに届けられた約100件の意見も、約半数は
「発言は理解できる」といった内容だった。ということは
国民はとっくに「東北の食物」が食卓にはふさわしくない、
との結論に至っていることになる。
・・・ということは「産地偽装」「流通偽装」をした
放射性物質まみれの食糧を口にするハメになる危険性が
非常に高いことにもなる。
新聞、テレビが国民と正面から真摯に対峙しない時代が
長らく続く中で、インターネットという万能メディアが
「何が本当の正義」かを暴き出す強力なツールに育ってきた。
ゆえに視聴者の真のニーズに応える必要性の生じてきた既存の
メディアも「事なかれ主義」は通用しなくなってきた。
武田教授の存在はその象徴とも言うる。
武田教授は「私はもうじいさんだから批判されようが
何だろうがいい。ただ東電を許し、子供を被ばくさせるような
ことを避けたいだけです」と発言の意図を説明している。
武田教授が「悪」ではない。子供たちへの被曝の危険性を
熟知しながら放置し続ける東電(真っ先に逃げ出すぐらいだから
放射能汚染の現状には一番詳しいハズ)、国の責任者、
そして自ら積極的に動こうとしない自治体こそが「悪」ではないか?
一度、口にしたらそれで最後、体内被曝からは逃れられない。
これは全国民に対する「緩やかな傷害罪、もしくは殺人罪」である。
(すでに多くの方々が自ら命を絶っている)
だが、まだ誰ひとりとして加害者は逮捕されていない。
この国の「正義」が問われている。
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