キャッチャー中村奨成・対巨人11回戦moja.asia

坂倉と塹江がベンチメンバーから外れた。相変わらずの左右病。前日活躍した林や宇草を外してなぜ野間なのか？長野さんがスタメンで九里と髙橋優貴の対決。中村奨成が初のスタメンマスク！！

1（遊）田中広輔　　左.175
2（二）羽月隆太郎　左.299
3（左）長野久義　　右.216
4（右）鈴木誠也　　右.307
5（一）クロン　　　右.235
6（三）堂林翔太　　右.173
7（中）野間峻祥　　左-
8（捕）中村奨成　　右.286
9（投）九里亜蓮　　右.000

1（右）梶谷隆幸　　左.301
2（左）ウィーラー　右.421
3（中）丸佳浩　　　左.244
4（三）岡本和真　　右.268
5（一）スモーク　　　両.340
6（遊）若林晃弘　　両.250
7（二）吉川尚輝　　左.274
8（捕）炭谷銀仁朗　右.231
9（投）髙橋優貴　　左.000

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チャンスはいきなりやってくる。坂倉がベンチを外れて中村奨成に出番が回ってきた。コロナで無ければこのチャンスは無かっただろう。坂倉に加えて石原貴規の台頭。正直、中村奨成はもう捕手をやるチャンスは無いかも。僕自身そんな風に思っていた。

だが野球の神様は捕手、中村奨成にチャンスを与えた。しかも九里亜蓮とのバッテリー。そのバッテリーは四回に岡本和真にソロを許して先制を与える。
そのすぐ後の五回の攻撃、先頭バッターは中村奨成。ここまで誠也の1安打だけに抑えていた髙橋優貴から三遊間を抜くヒットを放った。九里が送って、田中広輔が四球を選び、一死一、二塁で羽月のヒットで中村奨成がホームにすべり込んだ。二番羽月も板についてきた。奨成と羽月であっという間に同点にした。

そして六回。クロンから始まった打順はクロン四球、堂林ヒット、野間四球であっという間に無死満塁となり、チャンスの場面で中村奨成に打順が回った。五球目を打った打球はサード岡本の上を越えてレフト前に落ちた。一気に二人が返って、2点タイムリーの逆転打！これが中村奨成のプロ初打点！初タイムリー！初決勝打！

なおも攻撃が続いて、最期はクロンのグランドスラムでこの回9得点。カープが１回に４得点以上取ったのは、４月２７日以来という。確かに当たれば飛ぶクロンの打撃は魅力的だが、なんせ同点やビハインドの場面でランナーを置いて打てないのはいかがなものか？この試合も打つんだったら、0対0の二回、無死二塁の場面だろう。あそこで初球サードゴロではどうにもならない。

それよりも無死満塁でタイムリーを放った奨成の打撃のほうがよほど価値があるというものだ。

昔、石原慶幸と倉義和が捕手争いをしていた時、そのレベルの違いは素人目には中々わかりにくかった。だが、今は會澤、磯村、坂倉、中村さすがに四人比べると、キャッチングやスローイング、肩の強さなど、ハッキリとレベルの違いが見て取れる。やはり若手の中では石原貴規が一枚上手か。

五回の守備では九里のワンバンをはじくバッテリーエラーもあった。あれも石原貴規ならとめたかもしれない。それでもその直後、あのチャンスの打席でタイムリーを放った捕手中村奨成にやはり魅力を感じた試合だった。

九里は捕手中村奨成とのバッテリーで9回を投げ抜いて、2点を失ったが124球、無四球完投をやってのけた。

今後、彼の役割がどうなるのか、それは誰にもわからない。だがこうやって少ないチャンスをものにできる奨成の未来に大いに期待したい。

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中村奨成ヒーローインタビュー

-プロ初打点です｡

嬉しい気持ちと､あん時､アレンさんが熱投してたので､何とか点を取れるようにと思って打席に立ちました｡抜けろｰって思いながら走ってました｡今こう言う大変な状況の中で球場まで応援に来てくださるファンの方がたくさんいるので､その方の期待に応えられてすごく嬉しいです｡

-そして初のスタメンマスク｡

すごく緊張したんですけど､アレンさんがたくさん声かけてくださって､野手のみなさんも声をかけてくださったのですごく思い切っていきました｡

-九里投手完投勝利をリード｡