長男が修学旅行に行くにあたり、当初、小遣いは5000円までです。と言われていた。
それを聞いた僕は、は??5000円?何に使うんや??と思っていたのだが、どうやら他の父兄は「少ないんちゃう」という意見が多かったらしい。
小学生の修学旅行に5000円。果たしてそれは多いのか少ないのか?
僕の個人的な考えで行くと、特に土産を買うことは無い。お金を使うとしたら、その辺で団子食うたりお茶飲んだり、或いはパフェでも食べるかだ。
そもそも僕にはお土産という文化が欠落していて、誰かに何かを買って帰ることも無ければ、何かをいただいて喜んだ記憶も無い。カニを食べに行った人がカニを買ってきてくれるならそれは嬉しいが、得てしてそんな時はカニパイをくれるのだ。もちろんありがとうという気持ちはある。だが心の底から嬉しいかと言うとそうでも無い。或いはカニをいただけたら泣いて喜ぶかもしれない。そんなものだ。
それよりもやっぱり旅行は自分で行くものなのだ。自分で行って、見て、感じてそこで味わう。それこそが旅行の楽しみである。
なので、当初は子どもにも親へのお土産は買うなと伝えていた。そして使わずに余って持って帰ったお金は自分のお小遣いにしても良いからねと。
ところが、修学旅行が近づいてくると国から旅行補助が出ることになった。地域クーポン3000円分が全員に配られるという。ということでお小遣いも3000円までに減額となったのだが、地域クーポンと合わせると6000円分の手持ちとなる。
逆に言うと地域クーポンは使い切らなければいけない。それでも僕は、なんか美味いもん食べておいでと言っていたのだが、一つだけ、もしクーポンが余るようなことがあれば清水寺で一味を買うてきてくれと。
これが美味いのだ。自分で行くと必ず買うのだが、清水寺へは長らく行ってないのでもう何年も買えていない。
それだけを伝えていざ、修学旅行へ。
さて、どうするだろうか?
いざ帰ってきて、バスから降りてきたやつの頭になんか白い物がついている。
体育館に入って解散式が始まる。彼は解散式の司会をするようだ。先生が頭の白いものについてなんか言っている。
帰りながら話しを聞く。それなんぼやったん?「900円。でもこれ安かったんやで。他の店は1300円とかしとってん」あ、そ。
まーえんやけど。
家に帰って他の土産を見せてもらう。結局なんか買ったん??「うん。いっぱい買った」と。
ばあちゃんと野球のチームにと。なるほど。それは気づかんかった。野球のチームはおそらく皆がめいめい買ってくるのだろう。そしてばあちゃんにも。エラいもんだ。僕よりもよっぽどしっかりしてるじゃないか。
さらに弟にあげるとキーホルダーまで。
これには理由があって、700円程度の物を買うのに1000円の地域クーポンを出したらしい。そしてお店の人にお釣りが出ないよと言われたと。本人は自分の欲しいものが無料(地域クーポンがお金だと思っていない。しょせんは小学生である。)で手に入るのだからどうでも良かったのだろう。ところが、お店の人が100円、200円の物をなんか選びと言ってくれたらしい。
当初修学旅行にクーポンが配られると聞いた時になんか違和感があったのだが、こういう事だよね。よその子は知らんがうちの子はそこまで正しい金銭感覚が身についてないのだ。そんな子にお釣りの出ないクーポンを使わせるのはちょっと問題があるんじゃないか?と思う。
地域クーポンの問題は他にもあって、結局クーポンに左右されてしまうという事。その場で使いきらなければいけない。自分の欲しいものには使えない(多分、京都ではほとんどそれは無いのかな)など、問題はたくさんある。
話しをお土産に戻すと、他には八つ橋を買っていた。特に誰にと聞かなかったのだが、後日家族で食った。
で、結局なんぼ小遣い残ったんや?「20円か30円」
あればあるだけ使ってくる。ま、小学生なんてこんなもんか。やっぱり僕は5000円は多いように思う。
ちなみに前も書いたのだが、自分の時の記憶が全くなくて、そもそもなんか買ったか??いや、小遣いなんて持って行ったのだろうか??
僕らの頃は奈良~伊勢ルートでお土産は赤福となっていて、修学旅行前に各家庭に注文用紙が配られて、それをどうしたんだろ?そして赤福が学校に届いたのか、家庭に届いたのか覚えていないが、子どもが金を使うシチュエーションなど無かったように思うのだが。いや、そういえばキーホルダーやペナント買ってたのか??なんかそんなんあったな。うっすらと思い出した。
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