1981年の映画。僕が9歳の時なのかな。
子どもの頃にね、ものすごい話題になったんですよ。当時絶頂期のアイドルが主演の映画でものすごいインパクトがあって。その時から見たいなーと思いながら44年の時を経てようやく見ることができました。
とりあえず古い映画やしネタバレありきで書こうと思うので、これから見る方はお引き取りを。
感想としては、いろいろあるけど、やっぱりあれかな。
え?たったそれだけ?
これにつきるやろ。
当時からさんざんいかにも機関銃をぶっ放すイメージで宣伝されてて、なんなら最初から最後までセーラー服着て機関銃を打ちまくってるイメージが強かったのだが、ところがどっこい機関銃どころかセーラー服すらほとんど着てないやんけ。これはもはや「セーラー服と機関銃詐欺」と言われても過言じゃなかろう。
セーラー服はともかく機関銃なんて、ホンマに最後の最後ほんのひとコマ、5秒ほどぶっぱなしただけやん。
それにしても粗い。何から何まで粗い。ストーリーから設定から映像から芝居から何から何までめちゃくちゃ粗い。それが時代だ昭和だと言うのも違う気がするくらい粗い。ただストーリーが粗いと言いながら、不思議と作品として組み立てられていたのはすごいなと思た。それとこれだけ人が死ぬのに一滴の涙もこぼれへんストーリーも珍しいかな。ある意味面白い映画ではあった。
しかもこれに原作の小説があるというからびっくりした。
もっと驚いたのがキャストだな。まず最初に柳沢慎吾。すごいねー。こんな時から出てはったんやな。いきなり冒頭で登場して驚いた。かわらんねこの人わ。
そしてクレジットタイトルに名前があった三國連太郎さんは視聴中にどの人かわからず、太っちょがそうやったのか。若すぎてわからんかったのかな。あと名前のわかる人は柄本明さんね。この人もクレジットタイトルがあったから探せたけど、あれがなければ多分気づけんかったかも。
さて、これを評価するというてどう言えばよいのか?面白かったか面白くなかったかで言えば、まあ面白かったっちゃ面白かったって感じなのか。決してつまらない映画というわけでもなく、ある意味新鮮ではあったな。
ただ、予告とか宣伝とのギャップは大きかった。人によっちゃあそこで、なんやつまらんとなる人がおるんじゃないのか。
ストーリーはむちゃやけど、わりとたんたんと進んで飽きない感じかな。これも難しい採点。
中間をとってざっくり50点だな。一度は見るべき映画ではあった。
映画『セーラー服と機関銃』(1981年版)作品情報
項目 詳細
公開日(初公開日) 1981年12月19日
監督 相米慎二
原作者 赤川次郎
原作 小説『セーラー服と機関銃』
映画脚本 田中陽造
撮影 仙元誠三
音楽 星勝
主題歌 薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」
製作会社 角川春樹事務所=キティ・フィルム
配給 東映
製作年・国 1981年・日本
ジャンル アクション、文芸(ヤクザ、青春)
上映時間 112分 (※1982年に完璧版131分も公開)🎬主要キャスト
役名 俳優名 役柄
星 泉 薬師丸ひろ子 父の死後、弱小ヤクザ・目高組の四代目組長を襲名する女子高校生。
佐久間 真 渡瀬恒彦 目高組の若頭。泉を支える主要な組員。
三大寺 マユミ 風祭ゆき 亡き泉の父の愛人。
三大寺 一(太っちょ) 三國連太郎 事件の裏で暗躍する謎の人物。
政 大門正明 目高組組員(トリオの一人)。
ヒコ 林家しん平 目高組組員(トリオの一人)。
メイ 酒井敏也 目高組組員(トリオの一人)。
黒木刑事 柄本明 泉を追う刑事。
関根 佐藤允 目高組と敵対する松の木組組長。
萩原 寺田農 マユミと共に行動する男。
浜口 北村和夫 麻薬取引に関わる浜口物産社長。
星 流志 藤原釜足 目高組三代目組長(泉の父)。
智生 / 哲夫 / 周平 柳沢慎吾 / 岡竜也 / 光石研 泉の同級生トリオ。✨作品コンセプト・みどころ
「カ・イ・カ・ン」のセリフと共に、主演の薬師丸ひろ子を一躍国民的アイドルへと押し上げた角川映画の金字塔。女子高生が組長という奇抜な設定でありながら、相米慎二監督によるリアリティを追求した異色の演出(長回しなど)が融合し、単なるアイドル映画に留まらない、青春の狂気と純粋な義理人情を描き切った傑作。主題歌が流れる衝撃的なラストシーンは、公開から40年以上経った今も語り継がれています。
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