長男(中1)が学校で自転車の鍵を失くしたと連絡が来たのが2月22日木曜日の夕方。
その日は妻が迎えに行き、自転車を車に積み込んで自転車屋へ走らせた。ところが自転車屋さんでは防犯登録の証明が必要だと言われた。今、長男が乗っている自転車は昨年友達から譲ってもらったお下がりだ。学校に行き初めてすぐに1台目の自転車を壊し、困っていたところにちょうどタイミング良く余ってるからどうぞと譲り受けた。
確かに1台目の自転車を購入した時には防犯登録の加入が必要だと言われて加入したが、人から譲ってもらう時にそんな事は考えもしなかった。僕らの世代にはそもそも自転車の防犯登録の概念が無いのだ。
そんな事は全く知らずにお店に行って、無理だと言われてそのまま自転車を家に持ち帰り、どうにもできずにいた。だが幸い金曜日からは3連休。その間になんとかしようと考えた。
最悪は鍵屋さんに相談するか、値段によっては自転車を買い替える事まで考えながら、まずは自分で開けれないものか?と思い調べてみた。
世は大情報時代。ちょっと検索すれば山のように情報があふれている。だが、事が事だけに完全なやり方は公開されていない。専門の道具を販売しているサイトもあったが「鍵屋」限定だそうだ。そんな中から見つけたのが次のサイトだった。
鍵屋の防犯コラム 自転車の鍵をなくしたときに自分で対処する方法 - カギサポ 24
このページを読めば、まず目の前の鍵が「シリンダーロック」であることがわかる。そしてその対処方法は「ピッキング」か「破壊」のどちらかであると。
僕的には破壊でも良かったのだが、実はこの自転車の鍵はワイヤーが伸びていて、鍵をかける事でハンドルロックがかかる仕組みになっている。タイヤのところだけ破壊したところでハンドルロックが外れるかどうかが不明だった。なのでとりあえずピッキングに挑戦だ。
幸いにも同じサイト内に「自転車の鍵を開ける魔法(ピッキング)」の魔導書があった。
構造を理解すれば案外とやり方は簡単だった。要するにテンションをかけた状態でピンを揃えてやるという事だ。ちなみに鍵を開ける方向が微妙にわからなかった。普段なにげにやってるから右まわしか左まわしかなんて気にもしたことが無い。僕らのような機械屋からしたら、開ける方向は左なんだが長男に確認すると時計廻りだという。一応それを信じる事にした。
最初の10分ほどはガチャガチャしても全く手ごたえが無く、果たしてやり方があってるのかどうかも確認のしようが無い。ちょっと間をとって、シリンダーの中を覗き込んでひょっとしたら道具が違うのかもしれないと思った。
そして道具を変えて5分か10分かどれくらいの時が流れたのか不明だが、その瞬間、いとも簡単にテンションをかけている手が回ったのだ。
多分だが5分くらいで開けれたんじゃないだろうか。まさに「魔法はイメージだ」できると思えばなんだって出来るもんだな。
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