1月19日、今日は船津の八幡(はちまん)さんのやくじんさんの日なのだ。毎年決まって1月19日となっているが理由は知らん。他にも同じ1月19日に日にちを決めてやってるお宮さんがあるので、なんか理由があるんだろう。
厄除祭とはいったいなんなのか?子どもの頃は、お宮に屋台がいっぱい並ぶ日だった。今でも船津の正八幡神社で屋台が並ぶのは秋祭りとこの厄神さんの日だけじゃないのかな。なので、子どもの頃は毎年学校から帰って夕方に行ってた記憶がある。福引きもあるんだ。
一時期、僕が20代の頃、その福引きのはずれの景品が「正八幡神社」と書かれたライターだった時期があって、それが欲しくて毎年顔を出していた。
だから、やくじんさんて結局なんなんだ?という事を僕は当事者になる頃まで全く知らなかった。
世の中には「厄年」と言う考え方がある。ある年齢になると厄年と呼ばれて、なんか良く無い事があるからそのためにお祓いするんだとか。それが厄神さんだと、厄年になる2~3年前に知っただろうか。
そもそも僕は真宗門徒で厄年の概念が無かった。周りの人が言ってるけど、僕には関係無いもんだと思っていたのだ。
ところが、この厄神さんというやつは、本当にめんどくさかった。まずこの神社の氏子にあたる家は、厄神さんのために一軒あたり500円の寄付をする。それはかまわん。それが氏子であり、田舎の付き合いだから。
だが、この寄付を集金するのが、厄年に当たる42歳の男なのだ。さらにはその集金してから、この厄神さんの日に神社でお手伝いをする。お札を売るところに座ったり、諸々雑用など。それが19日の0時からだったかな?18日の22時からだったかは忘れたが、そこから19日の16時か17時まで泊まり込みでやるのだ。
会社員だろうと自営業だろうと、みんな仕事を休んで参加する。もうたまったもんじゃ無かった。本当にやりたくなかったのだが、村に生まれ育ったさがなので、結局僕もやらせていただきました。42歳の年に。。
それだけではない。42歳の男はもちろんだが、この日は33歳の女性と61歳の男だっけ?32と60かもしれん、よくわからんがとにかく厄年と言われる人が全員そろってお祓いをするんだが、その女性と年寄りを迎えに行って、お祓いしてもらって連れて帰らなきゃいけない。本当に大変だった。
と、あたかも僕がエラい目を見たように書いてるが、幸い僕の年は同級生が多かったので、俺はほとんど酒飲んで寝てたのだがww皆、良くできた真面目な同級生ばかりで良かったよ。
結局その後、船津から相生に引っ越してきておそらくこの街で厄神さんという事を聞いた事が無いのでおそらくやって無いのだろう。こんなもん、引っ越した先で見ず知らずの連中ばっかりだともっすごい気を遣うだろうと思う。実際、船津にもそんな人は居るからな。引っ越してきて村になじんどりゃいいが、そうでなかったら大変だと思うわ。
これから船津に家を買う人は、それを確認したほうがええと思うよ。自分の住む村にやくじんさんが、あるのか無いのかを。
結局俺は、人に仕事してもらって、文句ばっかり言いながら楽しんでたんだけどな。今さらだが、同級生に本当に感謝します。ありがとうございました。
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