映画『MOTHER マザー』
この作品に限っては、DVDのパッケージを見たんで主演が長澤まさみだということはわかっていた。
ところが冒頭から自転車に乗って登場した女性が長澤まさみだと気づくまでに5分くらいかかっただろうか。本当にこの人は見るたびに印象が違って、全く覚える事ができない。
少なくても去年から今年にかけて『キングダム』の楊端和、『シン・ウルトラマン』、『スオミの話をしよう』『百花』『海街diary』これだけの作品を見たのに毎回その存在に気づくことができなかった。見るたびに印象が違ってまるで別人のようだ。この感覚がわかってくれる人はいるんだろうか。やっぱり僕がおかしいのか。
物語は実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て描いたヒューマンドラマだという。だが、実際にあったかどうかなど、作品を見てもわからん。例えば河合優実の『ナミビアの砂漠』は冒頭でそんな解説があったように思う。ところがこの映画にはそんな事は一切書かれてなくて、ただ物語がたんたんと描かれている。それならそれで、ノンフィクションにでもすればいいのに。
おそらく少年が犯罪を犯したが、その背景にはこんなことがあって必ずしも凶悪な少年が事件を起こしたんじゃないんだよとでも言いたかったのかも知れない。だがそれは、映画『MOTHER マザー』を見ただけでは何ひとつわからん。見終わって、解説を読んでようやくああなるほどなと思ったような事だ。映画を見ただけでは、結局なんだったんだ?としか思わないんだよな。それは『ナミビアの砂漠』でもそうだった。あっちは現実にあったことが描かれているとわかっていても、だからどうした?という感想だった。
結局、それを作品、物語にしたところでオチが無いんだよ。起承転結が無いというの、メリハリが無いというのか、何も知らずに作品を見ても意味がわかるように描いてもらいたいもんだ。
いくら長澤まさみと阿部サダヲの演技が上手いと言っても、脚本がさっぱりわやだとどうしよも無い。本当に『百花』といい、この作品といいとんでもない長澤まさみの無駄遣いだ。
そして今、改めてキャストを見て仲野太賀が出てたのか?全然気づかんかった。他は特に知った人はいないのかな。夏帆って人が可愛かったかな。それ以外は特にないな。
『ナミビアの砂漠』が0点、河合優実込みで50点か。この作品も0点かな。で長澤まさみと阿部サダヲ込みで10点だな。
映画『MOTHER マザー』基本情報
公開日 / 劇場公開日:2020年7月3日
監督:大森立嗣
原作:実際の事件をモチーフとしたオリジナル(ノンフィクション的題材)
映画脚本:大森立嗣
撮影:辻智彦
音楽:岩代太郎
配給:スターサンズ、KADOKAWA
製作年:2020年
製作国:日本
ジャンル:ヒューマンドラマ、社会派
原題:MOTHER マザー
上映時間:127分
字幕・翻訳:日本映画につき該当なし
主題歌:未設定(劇伴中心)
キャスト
主要
三隅秋子:長澤まさみ(主人公の母)
周平:奥平大兼(秋子の息子)/幼少期:郡司翔
川田遼:阿部サダヲ(秋子の内縁の夫・冬華の父)
高橋亜矢:夏帆(周平に手を差し伸べる支援者)
宇治田守:皆川猿時
赤川圭一:仲野太賀
三隅楓:土村芳(秋子の妹)
三隅雅子:木野花(秋子の母)/三隅勝秀:たかお鷹(秋子の父)
三隅冬華:浅田芭路(周平の異父妹)
周辺人物・支援/関係者
松浦(つくば都市緑化 社長):荒巻全紀
秋子の前夫:大西信満
弁護士:大場泰正 / 小川〈児童相談所職員〉:小林千里 / 教師〈フリースクール〉:山本晃大 / 児童相談所職員:浅木貴仁 / 金貸し:金能弘 / 老人:小林勝也
クレジット掲載(役名未詳/端役含む)
宇野正剛(旅館スタッフ)/松木大輔/大川原直太/三浦景虎/田村令/伊藤佳範/北浦マサシ/小野孝弘/真砂豪/はぎわらりな ほか。
テーマ・見どころ
『MOTHER マザー』は、実際に起きた少年による祖父母殺害事件をモチーフにした作品。
母親・秋子の自己中心的で破滅的な生き方と、それに翻弄される息子の周平の姿を描く。
「母性とはなにか」「親子の絆は愛情だけで成り立つのか」という普遍的なテーマに挑戦し、観る者に強い問いを投げかける社会派ドラマ。
長澤まさみが従来のイメージを覆す「毒親」役に挑戦し、その鬼気迫る演技が高く評価された。新人の奥平大兼も、母に依存せざるを得ない少年の複雑な感情を繊細に体現し、鮮烈なデビューとなった。
090-3990-0645