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現在週刊モーニングで連載中の『ミツナリズム』鈴木コイチ
明智光秀の三日天下も終わり、次に覇権を握るのは柴田勝家か羽柴秀吉か、という時勢。後に関ヶ原の戦いにて西軍を組織し、敗れ去ることになる若き日の石田三成は、主君・秀吉の足袋の破れを気にしたり、火鉢の火力の弱さに文句を言いながら日々を過ごす。そして大谷吉継とともに、基本的には戦の裏方に回る三成は、イケイケの福島正則や加藤清正と揉めたりもする。石田三成が小うるさく主張すること、それが「ミツナリズム」!
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この作品の一番の面白さは、作風がカジュアルに描かれているところだろう。過去、石田三成をこれほど軽く描いた作品を僕は他に知らない(あれば教えて欲しい)。
三成に限らず、秀吉、福島正則、加藤清正、大谷吉継他、登場人物のすべてが面白く描かれているにもかかわらず、全体のストーリーは通説から外れていない。
ただし、例外もある。島左近に対して三成が頭を下げたのではなく、島左近のほうから三成の元へ押しかける形で家臣になった。
また第一話、始まりが賤ヶ岳の戦いの1年前、天正十年の近江から始まった事にも意外性があった。三成の逸話にある、少年時代をばっさりと切り捨ててあるのだ。
現在物語は第55話「忍城攻め⑤」まで進んでいて、単行本は3巻まで。この作品が関ケ原の終わりまで続くとしたら、まだ何年もかかるだろう。完結した暁には、是非大河で見てみたい。そんな作品である。
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