「父ちゃん歯がぐらぐらする」と長男が言ったのは1週間前ぐらいだったろうか?
見ると、後ろから永久歯がすでに生えて、下の前歯がぐらついている。
そして7月10日。甲子園で1本目の前歯が抜けた。
最初に兄の言葉を聞いた次男は、なんの事かもわからず「そんな事あるわけないやろ!アホか?お前は」的な発言をしたらしい(笑)4歳の子にとって歯が抜ける意味が全くわからんらしい。
そして僕がその時感じたのは、「まさか?こんなに早く??」と思ったが5歳8ヶ月、もうすぐ6歳ならまあこんなもんか?
少し早い気もするが、しかしついに来たか?この時が!!という思いでいっぱいになった。
『シュタイナー用語辞典』西川隆範には
乳歯が永久歯に生え変わることにはアーリマンが作用し、永久歯が抜けるとアーリマンの影響を中和できるので、自然に歯が抜けるのはよいことである。
とある。
そしてまた「シュタイナー教育小事典(子ども編)」西川隆範には
永久歯が生えるまで、人間は過去に想定されている/永久歯が生えてから思春期にいたるまでは、現在に生きている
とあり
●永久歯が生えるまで、人間はまったく過去に想定されている。帰依の心にまだ満たされている。人の真似をすることによって、周囲に帰依しているのである。永久歯が生えるまでの子どもの基本的衝動、まだまったく無意識な基本的な気分は、「全世界は道徳的である」という、無意識の同意である。
●永久歯が生えてから思春期にいたるまでの子どもは、絶えず現在のなかに生きており、現在に興味を持つ。「世界は美しい」と思ってよいという無意識の前提から、永久歯が生えてから思春期にいたるまでの子どもは出発している。
●永久歯が生えることは、頭の発展の終了を意味する。頭は完全に身体として生まれたとしても、最終的な発展は生まれてから七歳までのあいだになされる。その発展は、永久歯が生えることによって終了する。
と書かれており、さらに「人間理解からの教育」ルドルフ シュタイナーでは
●乳歯が永久歯に生えかわるに際して、子どもの成長に完全な転換が生じると考えねばならない。
となっている。
要するに彼は今、彼の人生において初めてのとても重要な大きな転換期を迎えている時期になる。
我々としても、ここまでできる限り、ゆっくりゆっくりやってきたつもりだが、それもひとつの節目を迎えたという事で良いのかな?
ただ何もこれで終わりではない。むしろこれからの方が大変な事が出てくるのかもしれない。
これまでと全くの別人格になる彼とこれからも仲良く歩いていけることと信じている。
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