長男(中3)の野球が終わった。
今日が最後の公式戦。勝てば西播大会、負けたら引退の市内大会の試合だった。
最後の最後に朝、6時半集合の試練。僕はいつもながら4時に起きて風呂を沸かして、メシの用意をして5時に子どもを起こす。6時半集合の場合、家をでるのは6時。5時半までにメシを食い終わらせる段取りだった。これまでも何度もそうやって送り出した。今日は弁当がいらなかったのでまだマシだ。これで弁当持ちならもっと大変だった。
そんな最後の朝に、珍しく5時過ぎに起きてきた妻がゼッケンが無いと騒ぎ出した。大会前にもらったゼッケンを当日までに縫い付けて準備するのだが、それができてないという。それどころか、ゼッケンが見当たらないと大騒ぎになった。もちろん管理できなかった妻も悪いが、前日までに準備と確認を怠った息子も悪い。どっちもどっちだ。
そなんことをわかっているのかどうかは知らんが、彼は絶対に他責しない。まあ無いならしょうがない、行ってきますと言っていつもどおり家を出た。いや、まて、最悪試合に出れんのだぞ?だけど彼はそんなことも気にしない。こういうところは本当にすごいなと思う。僕が子どもの時なら絶対無理だった。おかんが悪いから今日は行かないと言っただろう。僕くらいの超小物になると、他責どころか他人の目まで気になるので、ゼッケンが見当たりませんでしたなんてそんな恥ずかしいことは言えなかったな。
弟たちも全員起きてきて、家中ひっくり返して探し回っているのをよそ眼にただただ長男は出かけて行った。
思えば小学校に上がってすぐに野球を始めた。あれから9年。小学生の時のチームを引退していったんは野球を辞めるつもりでいた。だが中学校に上がって結局また野球部に入部した。その9年間、彼は一回も練習も試合も休むことが無かった。雨の日も風の日もどんなに暑くても寒くても、練習も試合も「休みたい」と言ったことは一度も無い。その事は本当に尊敬する。
むちゃくちゃ強いチームでも無かったけど、小6の時のメンバーは市内で無双した。中学校に上がってそのメンバー相手に戦って勝ったり負けたりよい刺激になっただろう。
そんな最後の試合を少しだけ見に行くことができた。行ってみると結局余ってたゼッケンがあったらしく、それを付けて試合に出場していた。打席も見れたし、最初センターを守っていたが、途中からマウンドに上がって投げる姿も見ることができた。思えば中学に上がってからはほとんど試合を見たことが無かったな。最後にちょっとだけでも見ることができて良かった。
僕が自分の子どもに野球をやらせたいと思って始めて、その夢を叶えてくれて、そして最後までやり切った。多分高校でも本当にもうやらないんだろうな。お疲れ様。よく頑張りました。本当にありがとう。
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