海皇紀の連載が終わって7年。初めて単行本を一気読みした。全45巻。約8時間くらいかかった(笑)
改めて読んでみて、この物語のスケールの大きさに驚いた。連載で読んでた時もすごいとは思っていたが、月刊ではどうしても最初の物語を忘れていくので、中々そこに気づけない。
まず始まりが、トゥバン・サノオとマイア・スアル・オンタネラだった。そしてカザル・シェイロンがすでに登場していた。そしてファン。始まった時にすでに終わりが見えていたのだろうか?だとしたらあまりにもすごすぎる。
作者の川原正敏さんは、帆船をテーマにしたことに重きを置いておられるようだが、確かにそれはすごい事だと思うが、それ以上に物語のスケールがでかすぎる(笑)世界設定やら時代背景やらの世界感というか、なんというか、ひとつの大河ドラマだよね。
そして何より、登場人物のすべてがかっこいい。これは川原さんの作品の全部に言えることかもしれないが、どんくさいキャラがいないん。ニッカ、ジン、トーマはもちろん、ハルじいや、ソルをはじめとする海都の人間やジーゴの民や、敵キャラも全部がかっこいい。もしも例外があるとすれば、最後の敵の女帝とムジク・タイ・ダロナルが唯一どんくさいキャラかも知れんが。
エンディングの終わらせ方も良かった。大河ドラマチックで。なんか中途半端にこの物語の続きがあるかもしれない?的な終わらせ方より、このほうがずっと良いな。
川原さんて、修羅の門もすごかったが、何より修羅の門の後にこれを書いたのもすごいな。そして今の「龍帥の翼」もまたすごいんだが。とにかく川原さんの作品の全てが僕は大好きだ。
この「海皇紀」だけでも何編かにわけて映画化するか、大河ドラマにでもならんかな?帆船じゃちょっと難しいか?とにかく「海皇紀」はこれ以上ないスケールのでかい、もっすごい作品だ。。
090-3990-0645