からのつづき。
8月に入ってすぐに海水浴に行った。
よし、海水浴の絵日記書こか。「かいすいよくにいきました。たのしかったです。」うん。そうやな。宿泊して、2日間海水浴してその感想か?これが1年生の文書力なんだと、はっきりわかった。
まず、「いつ、どこで、だれと何をした?」いつ行った?何食べた?泳いでどうやった?旅館に泊まってどうやった?何食べた?それで?来年も行きたいか?
ひとつ書くごとにこの調子だ。何時間もかかって、途中泣き出して、休憩させてやっとひとつの「日記」が完成する。これはかなりの根気が必要だ。幸い、多少の文章を書く程度なら僕にも教えることが出来る。夏休みの間にもうちょっと、日記・作文を書かせてみよう。
もうひとつ、夏休みの宿題で良く聞く話がある。それは自由研究に困るということだ。で、親が手伝うとか、代わりに作るとか。よくよく考えると懇談会の時に見せてもらった昨年の人権作文集もあれは出来すぎだろう。おそらく親が手伝った物だとようやく気づいた。
僕の基本的な考え方として、宿題を手伝う気はいっさい無かった。できなければやらなきゃいいし、そこまでして宿題なんてやらなきゃいけないものか??少なくとも、一日1ページの家庭学習はできている。それで良いんでないか?そう思っていた。
ただ、息子の文章力を見た時にこれは少し教えておこうとも思った。僕の記憶をたどってみても、学校ではっきりとした「文章の書き方」を教えてもらった記憶がない。授業中に作文とか、日記とか書きなさいと言われた事はあるが、こんな風に文章を組み立てるのだよ。って習った記憶が無い。習ったのかも知れないが、僕は覚えていない。
読書感想文もしかり。読書感想文に限っては、本を読んで、そのあらすじを抜き出して、自分の思った事をまとめましょう。と教わった記憶がある。ただ、あらすじを抜粋する能力も感想をまとめる力も子どもの頃から僕には無かった。
ひょっとしたら、それは国語の授業で身につく物なのかもしれない。ただ、うちの子には今のところ、それができていなかった。ならばそこだけは僕が出来る範囲で教えてみようと思った。
こうして夏休みの間、僕と息子の闘いが始まった。
つづく。。
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