mojaの生き方

心不全と薬

五月に入院をして、心不全と診断された。幸い半月ほど入院してかなり調子が良くなり無事に退院できることになったのだが、退院前日に知り合いから「心不全は治らんやろ!ず~っと薬飲まなアカンと思う。」と言われた。
その時はすでにかなり調子も良かったのだが、それも入院の治療で水を抜いたからで薬のおかげだと。

さらに「しっかりと治療しときよ、もう、一生病院とは離れられんけど」と言われた。

その日の午後に医師から退院に関して説明を受けた。現在の症状の説明を受け、今後は通院で様子をみながら薬を調整して行くと。「心不全は治らない」薬は、状態が悪化しないために飲み続ける事。「私は必要な薬しか出しません。私の出す薬に飲む必要の無い薬はありません」と医師は言った。この言葉は医者から言われただけなら、素直に聞かなかっただろう。午前中に知り合いから聞いていたことで一応納得できた。

そうして退院時に処方された薬が利尿剤として、「ラシックス錠40mg」「スピロノラクトン錠25mg」「トルバプタンOD錠7.5mg」さらに亜鉛を補うための胃薬「ポラプレジンクOD錠75mg」の4種類だった。これらは入院中もずっと服用していたものだ。

利尿剤に関しては、利尿作用を促し同時に血圧を下げる降圧剤も兼ねているらしかった。利尿作用はむくみをやわらげ、血液が心臓へ戻る際の循環の負担を少なくするものだと。

だが退院時にはすでにむくみの症状は一切無かった。むしろ入院二日目くらいにむくみは解消して、以降むくみの症状は一度も出ていない。だがこれは入院による安静と薬の治療のおかげだと医師は言う。

果たして本当に薬をやめると再発するのか?薬を飲むことを理解したものの、疑問は残った。

退院してから、次の通院は1週間後だった。とりあえず退院後最初の1週間は薬を飲み続けた。そして1回目の通院の日。検査の結果それほど状態は変化していなかった。だが、それまで利尿剤を1日1回朝の食後に各1錠だった物が、その日からスピロノラクトンを1回2錠とされた。

医師が見るのはレントゲンと血液検査の結果の数字だけである。僕自身は体調が良いと感じているが、医師は数字で判断することをこの時悟った。

2回目の通院はそれから3週間後の6月13日。すなわち退院(5月24日)から1か月のちだった。検査の結果、スピロノラクトンも1錠に戻り、退院時と同じ利尿剤3種類とポラプレジンクの服用に変わった。

この頃から少し薬を飲まない日を定期的に作っていた。果たして本当に薬を飲み続けなければならないのか、薬を飲まなければ再発するのか、どうしてもこの疑問が拭えなかった。

自分の体調的にはなんの問題も無い。僕は子どもの頃から病院に行っても出された薬を飲み切った事が無かった。むしろ薬を飲まないことのほうが多かった。例えば風邪で病院へ行き、3日分の薬をもらう。家に帰ってその日の夕食後に薬を飲んで、次の日には治っている。以降薬を飲むことは無かった。だが薬袋には最後まで飲むように書かれていた。それが僕には理解できなかった。なぜ治ってから薬を飲むのか。

そんな感じで50年生きてきて、今さら薬を飲み続けろ言われても調子の良い自分が薬を飲む意味がわからない。薬を飲まずに今の状態を維持できるならそれにこしたことは無い。

色んな事を調べた。だが心不全で薬を辞めたという人はいない。だが本当に利尿剤が必要なのだろうか?

MSDマニュアル家庭版/ 心不全に対する薬物療法に次のように書かれていた。

利尿薬
塩分制限だけでは水分貯留が軽減しない場合、しばしば利尿薬が処方されます。この種の薬は、作られる尿の量を増やすことで腎臓からの塩分と水分の除去を助け、体全体の水分を減少させます。

フロセミドやブメタニドなどのループ利尿薬は、心不全に対して最もよく使用される利尿薬です。これらの利尿薬は通常、長期にわたって服用されますが、緊急時には静脈内投与すると非常に効果的です。ループ利尿薬は中等度から重度の心不全に適しています。

より効果が穏やかで、血圧を下げる作用もあるサイアザイド系利尿薬(ヒドロクロロチアジドなど)は、心不全に加えて高血圧がみられる人などに処方されます。

ループ利尿薬とサイアザイド系利尿薬には、尿中にカリウムを排出させる作用があり、 低カリウム血症を引き起こすことがあります。そのため、カリウムの濃度を上昇させる利尿薬(カリウム保持性利尿薬)や、カリウムのサプリメントと併用することがあります。心不全のすべての人にとって、スピロノラクトンは望ましいカリウム保持性利尿薬であり、腎機能がひどく低下しない限り使用できます。この薬は心不全患者の延命に役立ちます。

利尿薬の服用は尿失禁を悪化させる可能性がありますが、通常は、トイレが利用できないときやトイレへのアクセスが不便なときに失禁のリスクが生じることがないように、利尿薬を使用するタイミングを調整することが可能です。

MSDマニュアル家庭版06. 心臓と血管の病気 / 心不全 / 心不全に対する薬物療法

なるほど、長期にわたること、血圧を下げることが明記されている。だが塩分制限で水分貯留が軽減しない場合と書かれている。そもそも塩分制限などしていないが、水分貯留も浮腫みも無い。やはり薬はやめても問題なさそうだ。

多分、つづく

ABOUT ME
moja
昭和47年生まれ。生まれた時からカープファン。 姫路生まれ姫路育ち。現在は相生市矢野町榊。 パソコン販売・修理・組立、出張サポート、ホームページ制作・WEBデザインなど。 奥さん1人と4男の父 真宗門徒
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