昨年秋のドラマ『ライオンの隠れ家』全11話を見終えた。
第四話まで見て僕が抱いた違和感はその後第六話あたりで答えがすり合わされた。だがやはり見せ方として良いもんで無かったように思う。なぜなら、それまで何度も見るのをやめようかと思っていたからだ。なんならそれは第七話あたりまでずっと感じていた。もうこれ以上見なくてもいいかなと。ただだからといって残りを惰性で見たわけでもないが。やはり少しは面白みがあったんだと思う。
そして違和感は第十話、十一話でもやはりあった。ひろとがみちとを置いていなくなり、また帰ってきた場面だ。誰にも何も言わずにひろとが姿を消すなど、まともに考えてあの行動は無いだろう。そしてしれっと帰ってきて何事も無かったかのように元の生活に戻る。ああいう不自然なシーンがもったいないなと思う。
気が付いたら大学の前に居たことを描きたかったのはわかる。そして切っていた携帯の電源を入れた途端に電話が鳴って、その相手が工藤楓?絶対おかしいってそんなの。
そういった不自然な違和感が最初からあちこちにあったドラマだった。そのあたりがもったいなかったな。仮に『不適切にもほどがある』を100として、『東京グランメゾン』が80だとするとこのドラマは60前後の評価かな。
主演の柳楽さんと小森美路人(みちと)役の坂東龍汰の芝居がとにかく良かった。子役の子もすごい。今まで子役の子に注目したこと無かったけど5~6歳であれだけ演技できるのすごいな。何より桜井ユキと齋藤飛鳥が可愛かったのが高評価だった。
物語も虐待や自閉スペクトラム症などのテーマは良かったと思う。そういった意味でめちゃくちゃ悪いドラマでも無かった。まあまあなドラマでした。
あ、最終話のプラネットイレブンの船木さんの「この船木」ってセリフ『新宿野戦病院』のパロディかなんか?
そして今検索して知ったことだがみちと役の坂東龍汰ってシュタイナー学校出てんだな。まさかあの絵は本人が描いたのか?いずれにせよ芝居が上手いのも納得だわ。
俳優と言えば例によって長男が気づいたのが柚留木(ゆるぎ)役の岡山天音って人『ミステリと言う勿れ』に出てた人だって。よく気が付くな。すごいなあいつ。で、調べてみたらものすごい数のタイトルに出てる人なんだな。『空飛ぶタイヤ』『キングダム』シリーズ、『ミステリと言う勿れ』僕が見ただけでもこれだけある。すごい人だったんだ。
『ライオンの隠れ家』
『ライオンの隠れ家』(ライオンのかくれが)は、2024年10月11日から12月20日までTBS系「金曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は柳楽優弥。
あらすじ
茨城県浦尾市の市役所で働く小森洸人は、両親を事故で亡くしてから、自閉スペクトラム症を持つ弟の美路人と2人で暮らしている。洸人は美路人のルーティーンに合わせて彼をデザイン会社へ見送ってから市役所へ出勤して、同僚たちと仕事をこなすと、美路人を迎えに行って2人で帰宅という生活を何年も続けていた。
だが、ある日「ライオン」と名乗る男の子が2人の前に現れる。洸人はライオンを一晩だけ預かろうとするが、いつも通りだった2人の生活が崩れることを恐れて翌朝には警察に引き渡すことを決める。
洸人はライオンのスマートフォンに送られてきたメッセージから、ライオンを置いていったのが異母姉の愛生ではないかと思い、警察に引き渡すのを辞め、3人で暮らすことを決める。
キャスト
小森 洸人 (こもり ひろと)… 柳楽優弥
小森 美路人 (こもり みちと)… 坂東龍汰
牧村 美央 (まきむら みお)… 齋藤飛鳥
橘 愁人 (たちばな しゅうと)・ライオン … 佐藤大空 たすく
高田 快児 (たかだ かいじ)… 柿澤勇人
須賀野(すがの)かすみ … 入山法子
貞本 洋太 (さだもと ようた)… 岡崎体育
天音 悠真 (あまね ゆうま)… 尾崎匠海(INI)
船木 真魚 (ふなき まお)… 平井まさあき(男性ブランコ)
小野寺 武宏 (おのでら たけひろ)… 森 優作
工藤 楓 (くどう かえで)… 桜井ユキ
柚留木 ゆるぎ・X … 岡山天音
吉見 寅吉(よしみ とらきち)… でんでん
橘 祥吾(たちばな しょうご)… 向井 理
橘 愛生(たちばな あおい)… 尾野真千子
スタッフ
脚本
徳尾浩司
一戸慶乃
音楽
青木沙也果
主題歌
Vaundy「風神」(SDR/Sony Music Labels Inc.)
編成プロデュース
松本友香
プロデュース
佐藤敦司
演出
坪井敏雄
青山貴洋
泉 正英
編成
吉藤芽衣
中野翔貴
製作
…
TBSスパークル
TBS
090-3990-0645