今週のモーニング2021年26号に掲載の新連載
『そのモガリは熱を知らない』NICOMICHIHIRO 監修:千葉大学大学院医学研究院法医学教室 教授 岩瀬博太郎
どこかで見た事ある絵に見えるが、NICOMICHIHIROさんの過去作品に知ってる作品は見当たらない。はて?
NICOMICHIHIRO(ニコミチヒロ) 漫画家。第7回即日新人賞にて大賞を受賞。近著は『まんがでわかる 絶対成功! ホリエモン式飲食店経営 ー『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』外伝ー』
今日もどこかで、遺体は語る。静かに、そして大胆に。死因究明後進国の日本ー。
第1話「最後にかかる“医者”」
テーマは法医学で良いんだろうか?検死とか司法解剖とかかな。今までにもこのテーマの作品はいくつかあるよな。
いや、あっきらかに表紙みたらちゃうやろ?
南君は研修医で「職場探し」中。ある日、検案に行かされる。ここで疑問。検案ってなんや?検死は聞いた事あるけど、違うのか?
検案(けんあん、英: External examination on Clinical autopsy)とは、医師が死体に対して、臨床的に死因を究明する作業。医師法19条に基づき死体検案書を交付しなければならない。犯罪性の有無に関わらず、外傷性なのか、病死なのか死因を医学的・臨床的に評価することである。画像検査・血液検査等も含めて臨床的に判断する。オートプシーイメージング(AI:画像検死)等も含まれる。wikipedia
これでは違いがわからないのでもう一つ。
検死は、法律用語ではなく、検視と検案、解剖の3つを包括した言葉です。同じ読み方で漢字も似ているので、検視と同じ意味合いで使われることが多いです。
いい葬儀
はい、違いは無かった。
研修医が初めての検案で警察に言われるまま、書類の死因に「心不全」と書こうとした時、主人公登場。
「心不全」は心臓の働きが低下し血流の滞った状態。狭心症も心筋梗塞も生きていても、死んでても「心不全」であると。なるほど、言われてみれば確かに。こーゆー専門的で勉強になるやつは好きだ。
主人公は警視庁刑事部捜査一課8係特別法医捜査室 狩結ラン警部補。
なっが。肩書きなっが。まあこの作品の監修、岩瀬博太郎さんの肩書もたいがい長いけど。
現場で研修医に検案させて、何事もなくすまそうとした、警察に対して、この場面。
東京23区・名古屋・大阪市・神戸市でしか、不審死体を一律解剖する「監察医制度」は行われていない。ってマジ??そういえば、テレビドラマはほとんどが東京23区なのか?
いや、なんか湯けむり事情とかなんとか温泉宿で殺されりするやん。あれは全部ウソやったのか。こんな事誰が知ってるねん。
これが表紙の「死因究明後進国の日本」という事につながるんだろうな。
おもしろい。なんか久々に違うジャンルが始まった感じや。これや。最近のモーニングに足りんかったのは。すっかりぬるま湯になってたんやな。モーニング。
そうそう、最期にこの作品の一番の疑問。「モガリ」ってなんや??
モガリの意味(モガリとは)
モガリとは、古代の日本で行われていた葬儀儀礼で、貴人の本葬の前に、遺体を仮埋葬したり、安置したりして祀ったことをいいます。人の死後、埋葬するまでの間は、遺体は棺に納められ、喪屋の中に安置したり仮埋葬した状態で、遺族が儀礼を行い、魂を慰めました。同時に遺体の腐敗や白骨化を確認することで、「死」を最終確認する役割もあったようです。
皇室の葬送には陵墓をつくる必要があり、その間は殯宮(もがりのみや)という建物に遺体を安置しました。
en park
「モガリ」で検索するとやたらと皇室がどうのこうのと出てくるが、要するにこれでええのかな?
「古代の日本で行われていた葬儀儀礼で、貴人の本葬の前に、遺体を仮埋葬したり、安置したりして祀ったことをいいます。」
いっぱい理屈をこねたけど、理屈抜きで面白いのでよし。これはひとつ楽しみが増えた。
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