『愛の不時着』全16話を見終えた。初めて見る韓国ドラマだったがとても面白かった。
いちばん良かったのはなんと言ってもソ・ダン(演:ソ・ジヘ)だろうか。彼女がめちゃくちゃ可愛いかった。ユン・セリ(演:ソン・イェジン)もきれいだったがソ・ダンにはかなわない。と、個人的には思う。
物語も良かったが、演出?というのか撮り方というのかいったんストーリーが進んだ後に時間を巻き戻してネタばらしをするやり方が上手かった。あれって僕が知る限り宮藤官九郎が『木更津キャッツアイ』で使った時間の巻き戻し、タイムリープとでも言えば良いのか、あれと一緒のやり方なんよね。それがものすごく上手く使えていたように思う。それでかどうか物語のがわかりやすくテンポが良かった。
僕が過去に見たことのある日本の恋愛ドラマで軍隊が出てきたり、街中で一般人がドンパチに巻き込まれるような物は無かったが、徴兵制のある国だけあって軍隊がごく当たり前のように描かれているのも新鮮だったな。
だがそこでいまいちリアリティが無いのが残念だった。象徴的だったのが最後のほうでユンセリが被弾するシーンだ。なんで車の窓ガラスが割れて腹に被弾した?あれはかなり不自然すぎるだろ。あとリ・ジョンヒョク(演:ヒョンビン)が帰国する時に軍隊を振り切って国境を越えてセリへ駆け寄るシーンは絶対あり得ないだろ。即射殺やん。
それでもなお面白かったは、いちばんは北朝鮮の生活が描かれていたのと、役者が全員うまかったように思う。リ・ジョンヒョクの部隊の人たちや、村のおばさんたち。ソ・ダンのお母さんに叔父さん。
ソ・ダンのお母さんは最初の頃の憎たらしいキャラからものすごい変化があったし、それは村のおばさんたちもそうだ。
徹底して悪役を演じたチョ・チョルガン(演:オ・マンソク)も最後はなんでそこで死なん?と思う不自然なシーンがあったが、まああそこまで憎たらしい演技を見せるのも大したもんだった。
ネットフリックスシリーズってのもあるのかも知れないが、まあ期待以上には面白いドラマだったと思う。ざっくり70点くらいかな。
あ、そういえば村のおばさんのひとりで、人民班長のナ・ウォルスク(演:キム・ソニョン)さん。あの人がずっと泉ピン子に思えてて、あの人の吹替を泉ピン子がやったらもっと面白かったかもな。
キャスト
リ・ジョンヒョク(리정혁)(朝鮮人民軍将校)演 - ヒョンビン(현빈)、日本語吹替 - 日野聡[11]
ユン・セリ(윤세리)(韓国財閥令嬢)演 - ソン・イェジン(손예진)、日本語吹替 - 沢城みゆき[11]
ク・スンジュン(구승준)(実業家)演 - キム・ジョンヒョン(김정현)、日本語吹替 - 前野智昭[11]
ソ・ダン(서단)(音楽家)演 - ソ・ジヘ(서지혜)、日本語吹替 - 潘めぐみ[11]
リ・ジョンヒョクの周辺の人々
家族
ジョンヒョクの父。朝鮮人民軍総政治局長。
リ・チュンリョル 演 - チョン・グックァン(朝鮮語版)日本語吹替-坂東尚樹
ジョンヒョクの母。元女優。
キム・ユンヒ 演 - チョン・エリ(朝鮮語版)、日本語吹替-桜岡あつこ
ジョンヒョクの兄。父の意向に従って軍人になった。大尉。7年前に34歳で事故死。ピアニストの道を歩む弟ジョンヒョクを誰よりも応援していた。
リ・ムヒョク 演 - ハ・ソクジン、日本語吹替-横田大輔
第5中隊
中隊長を務めるジョンヒョクの部下のうち特に親しい4人。
ピョ・チス(曹長、特務上士)演 - ヤン・ギョンウォン、日本語吹替 - 斉藤隼
何かとセリに歯向かい、言い争いになる。終始セリのことを「エミナイ(朝鮮方言で小娘・このアマというような意味らしい)」と呼ぶ。実は射撃の名手で戦闘能力もそれなりに高い。
パク・グァンボム(軍曹)演 - イ・シニョン、日本語吹替 - 岩川拓吾
セリが認めるイケメン。4人の中では一番寡黙。28歳。ジョンヒョクを探すために越南しソウル市内で単独行動した際、数々の芸能プロダクションからスカウトを受けた。
キム・ジュモク(中級兵士)演 - ユ・スビン、日本語吹替 - 木田祐
韓流ドラマのファンで中でもチェ・ジウの大ファン。ドラマを通して韓国事情に詳しい。23歳。
クム・ウンドン(初級兵士)演 - タン・ジュンサン、日本語吹替 - 古沢勇人
兵役1年目の新人、セリを姉のように慕う。17歳。故郷に母と弟妹を残してきている。
ユン・セリの周辺の人々
家族
ユン・ジュンピョン 演 - ナム・ギョンウプ(朝鮮語版)、日本語吹替-小原雅人
セリの父。67歳。国内最大企業クイーンズ・グループの会長。3人いる子どもの中でも末娘のセリに経営能力を見込んでおりセリを後継者に指名する。
ハン・ジョンヨン 演 - パン・ウンジン(朝鮮語版)、日本語吹替 - 日野由利加
セリの母。62歳。実の娘ではないセリとの愛憎関係に悩み、夜明けの海岸にセリを置き去りにしたことがあるが、後に和解する。
ユン・セジュン 演 - チェ・デフン(朝鮮語版)、日本語吹替 - 広瀬竜
セリの兄。39歳。ユン家の長男。妻のヘジとは恋愛結婚。それなりに出世欲や野心はあるのだが考えは浅い。
ド・ヘジ 演 - ファン・ウスレ、日本語吹替 - 小若和郁那
セジュンの妻。36歳。元女優
ユン・セヒョン 演 - パク・ヒョンス、日本語吹替 - 中谷一博
セリの兄。38歳。ユン家の次男。頭はいいが欲深い。
コ・サンア 演 - ユン・ジミン(朝鮮語版)、日本語吹替 - 有賀由樹子
セヒョンの妻。38歳。政治家の家の娘。
周辺人物
ホン・チャンシク 演 - ゴ・ギュピル(朝鮮語版)、日本語吹替 - 左座翔丸
セリズ・チョイスの広報チーム長。37歳。セリの声を聴くと蕁麻疹が出る。
パク・スチャン 演 - イム・チョルス(朝鮮語版)日本語吹替-塩尻浩規
チャンシクの友人で、保険会社に勤める。
ク・スンジュンの周辺の人々
チョン社長 演 - ホン・ウジン(朝鮮語版)、日本語吹替 - 星祐樹[24]
北朝鮮内の違法事業「キーピング事業」の実務担当者。ク・スンジュンの世話をする。
オ課長 演 - ユン・サンフン
ク・スンジュン始め、韓国内で不法行為を犯すなどして国外逃亡を図りたい人物に北朝鮮の「キーピング事業」を紹介斡旋する韓国のブローカー。
ソ・ダンの周辺の人々
家族
コ・ミョンウン 演 - チャン・ヘジン、日本語吹替 - 木村涼香
ダンの母。平壌最大のデパート社長。
コ・ミョンソク 演 - パク・ミョンフン、日本語吹替 - 間宮康弘
ダンの叔父。ミョンウンの弟。保衛局司憲局長。少将。55歳。
舎宅村の人々
ナ・ウォルスク 演 - キム・ソニョン、日本語吹替 - 有賀由樹子
朝鮮人民軍陸軍少尉の妻であり人民班長。40歳。
マ・ヨンエ 演 - キム・ジョンナン、日本語吹替 - 桜岡あつこ
朝鮮人民軍陸軍大佐の妻で、舎宅団地の実力者。45歳。
ヒョン・ミョンスン 演 - チャン・ソヨン、
マンボクの妻。38歳。
ヤム・オックム 演 - チャ・チョンファ(朝鮮語版)、日本語吹替-日野由利香
朝鮮人民軍陸軍少佐の妻で元アナウンサー。今は美容師をしている。39歳。
保衛部
チョ・チョルガン 演 - オ・マンソク、日本語吹替 - 諏訪部順
人民武力部保衛局所属の少佐、37歳。本人曰く、元々はコッチェビだったらしい。
チョン・マンボク 演 - キム・ヨンミン(朝鮮語版)日本語吹替-多田啓太
通称「耳野郎」と呼ばれる盗監聴室所属の軍人。チョルガンの部下。
キム・ヨンヘ 演 - キム・ヨンピル(朝鮮語版)
朝鮮人民軍陸軍大佐。ヨンエの夫。
軍事部長 演 - チャン・ナムブ
その他
チョン・ウピル 演 - オ・ハンギョル
マンボクとミョンスンの息子。成績優秀だが、友人に父親の職業をからかわれることが多い。
ナムシク 演 - ク・ジュンウ
ヨンヘ(大佐)とヨンエの息子。
クムスン 演 - イム・ソンミ
市場で韓国製の女性向け化粧品や下着などをこっそり販売する商人。
市場の質屋店主 演 - ファン・インジュン
キム課長
演 - ユ・ジョンホ(朝鮮語版)、日本語吹替 - 藤翔平
韓国の国家情報院課長。
警備艇長
演 - クァク・チャヒョン
セリが乗った船渡しの釣り船を検問した警備艇長。
ゲスト
チャ・サンウ
演 - チョン・ギョンホ、日本語吹替-横田大輔
セリの元恋人、アイドル。1,5,7話に登場。
タクシー運転手
演 - パク・ソンウン
ダンが社宅村まで行くのに乗ったタクシーの運転手。4話に登場。
社宅村の奥様
演 - キム・アラ
列車販売スタッフ
演 - ユン・ソルミ[31]
洋品店社長
演 - ナ・ヨンヒ、日本語吹替-
ガレージを閉じて、こっそりウエディングドレスを売っている。7話に登場。
ドング
演 - キム・スヒョン、日本語吹替-小林親弘
北朝鮮工作員。10話に登場。韓国映画『シークレット・ミッション』の主人公。
占い師
演 - キム・スク、日本語吹替-
ソ・ダンの母がジョンヒョクとソ・ダンのことを相談に行った女性占い師。占いはかなり当たる模様。占い行為が咎められ(北朝鮮国内では占いは法律で禁止されている)、数年「涼しい場所」に行っていた。
チェ・ジウ
演 - 本人、日本語吹替 - 田中美里
本人役として13話に登場。劇中には、韓国のテレビドラマ『天国の階段』(2003-2004年)も登場している。
スタッフ
脚本:パク・ジウン
演出・監督:イ・ジョンヒョ
090-3990-0645