まるで夢をみているかのようだった。
マツダスタジアムで川口、江藤、金本がカープのユニフォームを着て並んでいた。
さらに言えば、川端さんに長嶋清之さんと高橋慶彦さんもそうだ。この方たちがカープのユニフォームに再び袖を通す日が来るとは夢にも思わなかった。
しかもそうそうたるレジェンドの方々と共に。
山本浩二さん、外木場さん、江夏さんを筆頭にまさに伝説のOBたちがようやくマツダスタジアムのグランドに立つ日が来た。
広島テレビと中国新聞、そして広島カープOB会の主催だからかなった事だ。
開会式が始まり、スタメン発表だけで30分以上あった。メンバー紹介の最後には古葉人形も登場した。
カープ「古葉人形」復活 21日のレジェンドゲームに登場【動画】 中国新聞デジタル 2022年3月15日
一塁側、カープチーム(山本監督)のスタメン
ショート 高橋慶彦
セカンド 野村謙二郎
レフト 金本知憲
センター 山本浩二
サード 江藤智
ライト 緒方孝市
ファースト 長内孝
DH 内田順三
キャッチャー 達川光男
先発 大野豊
対する三塁側、広島チーム(安仁屋監督)のスタメンは一度、発表されたあと、一部はすぐに交代した。
ショート 古葉竹識→木下富雄
セカンド 正田耕三
ファースト 小早川毅彦
サード 衣笠祥雄→新井貴浩
センター 前田智徳
ライト 山崎隆造
レフト 長嶋清幸
DH 小川達明
センター 石原慶幸
先発 長谷川良平→黒田博樹
僕からすればNPBのオールスターよりもこっちのほうが100倍すごい。
ホームラン競争には小早川、江藤、金本、そして新井が登場。江藤、金本、新井はそれぞれ1本は出るだろうと思っていたが、新井の練習球の2本だけで本番はやはりゼロ。この結果はちょっと意外だった。
江藤さんのホームランは見たかったかな。
試合は初回からおおいに盛り上がった。大野さんが投げて新井の二塁打で先制。ところがショートの慶彦さんの隠し玉でタッチアウト。サードには江藤、外野に緒方、金本、天谷。まさに夢のような空間だった。
さらに黒田vs新井、江夏vs山本、大野vs前田対決。
今回は現役コーチの参加が見送られた。それはもし、新井、黒田、石原、前田さんがコーチや監督に就任していたら、この日出場できなかった事を意味する。それもまた奇跡だったのかもしれない。
そしてこの企画が今年で終わりにならずに来年以降ずっと続いてほしいと願うばかりである。
新井貴浩氏「楽しかったです」広島OB戦で先制二塁打も高橋慶彦氏の隠し球でタッチアウト 日刊スポーツ 2022年3月21日
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