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映画『先生の白い嘘』

これはちょっと無理だ。苦手というのか、苦手だな。嫌いだ。よほど前半の早い時間に見るのをやめようかとも思った。まあでも頑張って最後まで見ましたよ。

何かしらの社会問題を描いていることは理解できるんだが、内容がグロいというのか、描写がひどいのか。

原作は鳥飼茜さんだと。鳥飼さんの作品はモーニング『バッドベイビーは泣かない』を読んだ。完結したかどうかも知らんけど。なるほど、作品のテーマとしては同じようなもんなのか。ただ映像にした時にちょっとリアル過ぎるのではないか。

そして何がこんなに不快な気持ちにさせるのだろうかと思っていたら、どうやらこれはレイプがテーマだということらしい。なるほど、言われてみれば確かにそうだ。正直普段からそんな事と無縁でいるとこの作品を見てもすぐにそれだとは気づけなかった。そしていざこうして目の当たりにすると、こんなにも悍(おぞ)ましいことは無い。

この手の作品を見るたびに思うのは、これを見る(見せられる)意味はなんだろうかということ。世の中こんなひどいことがありますよという問題提起なのか、こんな時あなたならどうしますかという問いかけなのか、そうは言うても自分の身の回りでこんなことが起こるはずがないと思う自分がそこにいる。だからそれがあかんねんと言われるかも知れないけれど、それでも僕が被害者になることはなく、ましてや加害者に、なるんだろうか?いや、ならんだろ。

起こりうるとしたら身の回りでか。だけどここまで胸くそ悪いやつは基本周りにおらんからな。もしちょっとでもそう感じたら付き合いやめるしな。それが正解どうか知らんし、この問題の答えにはならんだろうがどうにも苦手過ぎる。

思うに鳥飼さんの作品を実写化してはいけないんじゃないだろうか。あくまでも漫画にとどめることでエンタメ作品(言葉あってる?)として評価できる気がする。

あと、作品の中でひとつわからなかったのが、クラスの中の女子の存在。多分、三郷佳奈:田辺桃子、この子かな。この子なんの役割があったんだ?

映画『先生の白い嘘』

公開日:2024年7月5日
監督:三木康一郎
原作者:鳥飼茜
原作:『先生の白い嘘』(講談社「モーニング・ツー」連載)
映画脚本:安達奈緒子
撮影:板倉陽子
原題:先生の白い嘘
配給:松竹
劇場公開日:2024年7月5日
ジャンル:人間ドラマ/社会派
製作年:2024年
製作国:日本
上映時間:116分
字幕・翻訳:日本語作品(外国語字幕なし)
音楽:コトリンゴ
主題歌:yama「独白」

キャスト:
原美鈴(国語教師)— 奈緒
新妻祐希(生徒)— 猪狩蒼弥
渕野美奈子(美鈴の親友)— 三吉彩花
早藤雅巳(美奈子の婚約者)— 風間俊介
三郷佳奈 — 田辺桃子
和田島直人 — 井上想良
清田恵理 — 板谷由夏
池松和男 — ベンガル
小林涼子、森レイ子、吉田宗洋 ほか

作品の持つテーマとみどころ

原作は、女性が社会の中で抱える抑圧と沈黙を鋭くえぐった問題作。映画では、教師である美鈴が「性と権力」「嘘と真実」に向き合う過程を描く。
生徒からの“告白”をきっかけに、彼女自身が封じ込めてきた過去と対峙することになる。そこに親友と婚約者という複雑な人間関係が絡み、善悪では割り切れない葛藤が浮かび上がる。

奈緒の演技は静かな怒りと繊細さを併せ持ち、表情ひとつで社会の不条理を語る。
風間俊介と三吉彩花の二人も、それぞれの立場で「正義」や「愛」の歪みを体現しており、視点によって誰が加害者で誰が被害者かが揺らぐ構成が特徴。

映像は冷たくも美しく、学校という閉じた空間が人間関係の密室劇として機能している。
コトリンゴの音楽とyamaの主題歌が、登場人物の心の奥の叫びを静かに響かせる。

本作は「性暴力」「ジェンダー」「沈黙」「社会的役割」といったテーマを正面から描き、観る者に問いを投げかける。
見る側の立場や経験によって解釈が変わる、重くも重要な問題提起型の映画である。

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moja
昭和47年生まれ。生まれた時からカープファン。 姫路生まれ姫路育ち。現在は相生市矢野町榊。 パソコン販売・修理・組立、出張サポート、ホームページ制作・WEBデザインなど。 奥さん1人と4男の父 真宗門徒
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