映画『かくしごと』シンプルで良いラストだった。

映画『かくしごと』

僕が『かくしごと』と聞いて最初にイメージするのは久米田康治さんの漫画『かくしごと』でありそれ以上でも以下でも無いのだが、どうも映画の雰囲気を見る限り、それとは別物のような気はしてたんだ。そうなると『かくしごと』は『隠し事』なのか『描く仕事』なのかわからなくなる。

この映画は2024年、昨年の作品だということ以外にいっさい何も知らずに見たのだが、ラストがとてもよかった。最近の邦画のヒューマンドラマにあまり良い印象が無かったので、もともと期待もしてもなかったが、わりと最初から飽きずに見ることができて、メリハリの効いた展開になっていた。

そのうえであのラスト。多くを語らず余計な描写を一切省いたシンプルなラストがとても良かった。

キャストに関しては、久しぶりに誰一人知らない俳優さんばかりだった。

・公開日:2024年6月7日
・監督:関根光才
・原作者:北國浩二
・原作:小説『噓』
・撮影:上野千蔵
・原題:かくしごと
・配給:ハピネットファントム・スタジオ
・劇場公開日:2024年6月7日
・ジャンル:ヒューマンドラマ / ミステリー
・製作年:2024年
・製作国:日本
・上映時間:128分
・字幕・翻訳:―
・音楽:Aska Matsumiya
・主題歌:羊文学「tears」

・キャスト
里谷千紗子/杏
犬養洋一/里谷拓未(記憶喪失の少年)/中須翔真
野々村久江/佐津川愛美
亀田義和(医師)/酒向芳
犬養安雄(少年の父親)/安藤政信
里谷孝蔵(千紗子の父)/奥田瑛二
ほか:木竜麻生、和田聰宏、丸山智己、河井青葉 など

―――――――――――――――――――――――――――――

■作品テーマ
「“嘘”と“かくしごと”の奥にある、人を守りたいという愛」――。弱さや過去、傷といった“隠された現実”を抱えた人々が、互いに触れ合うことで新しい家族の形や救いを探す物語です。記憶喪失、虐待、認知症という重い社会問題を背景にしながら、人間の“罪”と“赦し”、そして“希望”を描きます。

■みどころ
主演の杏さんによる母親・千紗子の葛藤と決意、名優・奥田瑛二さんの静かで重みのある父親像、そして中須翔真くん演じる傷を抱えた少年――三者の関係性が静かに、しかし深く心に刻まれます。映像美と音楽、そして主題歌「tears」が悲しみと優しさの余韻を丁寧に包み、人間ドラマとしての厚みを支えています。社会の負い目、過去の傷、守りたいもの――それぞれの“かくしごと”が交錯する先にある切なさと救いが胸を打ちます。

■あらすじ
絵本作家・里谷千紗子は、長年絶縁状態だった父・孝蔵が認知症を発症した報せを受け、故郷へ戻り介護を始める。慣れない介護と父との気まずい同居に疲弊する日々のなか、千紗子は事故で記憶を失った少年と出会う。少年の身体に残る虐待の痕を見つけた千紗子は、彼を守るため、自らが母親だと“嘘”をつき、少年とともに暮らし始める。やがて三人はぎこちないが家族のような日々を築きはじめるが、少年の過去と父の病状、そして“嘘”の重みが静かに、その関係を揺さぶっていく――。

―――――――――――――――――――――――――――――

ああああ

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください