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久しぶりに「小説」を読んだ。『空飛ぶタイヤ』池井戸潤、講談社文庫の文庫版だ。実家の本棚にあったので、多分父親の本だろう。
運送屋さんのトレーラーからタイヤが外れて直撃した母子の母親が亡くなるところから物語が始まる。
少し読み進めると、自動車メーカー、運送会社、事故の被害者とやけにリアリティがあると気づく。もしかしてノンフィクションだろうか?と勘違いするほど。
検索すると、テレビドラマで映像化されて映画化までなっている。かなり有名な作品らしい。
そして案の定もとになったいくつかの事件・事故があったのだ。そんな事を調べ倒して書いてあるサイトもいくつかあるようだ。
小説は完全な勧善懲悪でしめくくられているが、現実はそこまですっきりしないんじゃないかと思う。
もちろん運送会社は疑惑が晴れたら一件落着だろうが、それに見合うだけの賠償金が払われたかどうかは不明だ。もっといえば金じゃ無いだろう。亡くなられた遺族も然り。
それでも、この作品を読む見終えた時の安堵感は爽快だった。映像は見てないがとても良い作品なので必見だろう。
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