刑事コロンボ『処方箋の殺人(Prescription: Murder)』(1968年)
三男が何かで読んだと「刑事コロンボが見てみたい」と言うので探してみると、現在Huluで配信されていた。
『刑事コロンボ』に関しては名前だけは知っている。いつかDVDを借りなければと思っていた作品だ。子どもの頃は結構な頻度でテレビで放送されていた記憶があるが、僕は見た事が無かった。
後に『古畑任三郎』シリーズの元ネタであると聞いたことがあった。『古畑任三郎』シリーズは昨年後半にシーリーズ全話を見たばっかりだ。それもあって『刑事コロンボ』を見たかったし、子どもたちにも見せたかった。
『刑事コロンボ』は全69話あり、その全てが1時間ごえ、1時間20分~1時間40分程度で構成されている。なぜそんな事になるのか?じゃあ昔日本で放送されていたのは、何の番組だったのか?てっきり金曜ロードショーなどの2時間枠だと思っていたのだが。
とりあえず第1話は「殺人処方箋」という。
どうなんだろう。古畑任三郎を見る前ならもうちょっと感動があったんだろうか。確かに面白いとは思ったが、ちょっとコロンボの手口がスマートじゃないように感じた。
いや、1話みただけで結論を出すのは早すぎると思うが、2話以降を早く見たいとは思わなくなった。他にみるべきものがいっぱいあるからな。
これはちょっと時間がかかりそうだ。
・公開日:1968年2月20日(テレビ映画として放送)
・監督:リチャード・アーヴィング
・原作者:ウィリアム・リンク、リチャード・レヴィンソン
・原作:同名舞台劇「Prescription: Murder」
・映画脚本:リチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンク
・撮影:ラッセル・メトゥニー
・原題:Prescription: Murder
・配給:ユニバーサル・テレビジョン
・劇場公開日:─(TVムービーのため劇場公開なし)
・ジャンル:ミステリー/サスペンス
・製作年:1968年
・製作国:アメリカ
・上映時間:約100分
・字幕・翻訳:─(作品情報として明記なし)
・音楽:ディック・デ・ベネディクティス
・主題歌:─(主題歌なし)・キャスト
警部コロンボ/ピーター・フォーク/(吹替:小池朝雄、石田太郎、銀河万丈 ほか各時代の版あり)
レイ・フレミング(精神科医)/ジーン・バリー/(吹替:家弓家正 ほか)
キャロル・フレミング(妻)/ニーナ・ウェイン
スーザン・ハドリー(愛人)/アン・フランシス
デイヴィッド(助手)/ウィリアム・ウィンダム
フランク医師/ティモシー・ケリー
モーガン(刑事)/ジョージ・ゲインズ
看護師ジョンソン/キャサリン・バーンズ
運転手/トニー・アンドロポロス
医師・関係者役など/ウィリアム・ハインズ、ジョン・フインガー 他【作品テーマ】
知性による“完全犯罪”を掲げる犯人に対し、コロンボが“日常的で親しみやすい姿”と“鋭い本質洞察”を武器に挑む物語です。華やかな天才と地味な刑事という対比が、欺瞞と真実のせめぎ合いを際立たせています。【みどころ】
コロンボ像の原点が詰まっています。
しわのあるレインコート、柔和な笑顔、だらりとした雰囲気の裏に隠した観察力。犯人の心理を焦らず崩していく“コロンボ流の詰め”が、この作品で確立しました。
舞台劇を原作としているため、会話劇のリズムが鋭く、犯人とコロンボの“言葉の応酬”が最大の魅力です。【あらすじ】
ロサンゼルスの名高い精神科医レイ・フレミングは、愛人と共謀し、妻を自殺に見せかけて殺害する。計画は完璧に思われたが、捜査に現れたコロンボ警部は、飄々とした態度の中で矛盾点を見逃さない。
小さな違和感を少しずつ積み上げ、相手の心理の隙間に入り込むコロンボ。
天才医師の“完璧な犯罪”は、刑事コロンボの執念と洞察によりじわじわと追い詰められていく──。

