1月24日火曜日夕方。事務所から帰ろうとした頃に母ちゃんからの電話が鳴った。時間は16時50分頃だったと思う。
「もう自宅周りに雪が積もりかけてて、保育所に迎えに行けそうに無い」と。
1週間前からこの日に寒波が来る事は言われていたが、さすがに夜中から朝にかけてだと思っていたが、こんなに早く来るとは。
確かに帰ろうとして、外に出ると車のガラスにもうっすらと雪が積もり始めていた。あまりにも風の音が凄くて全く気付いて無かった。
この時間から保育所に間に合うように帰るには山陽道に乗るしか選択肢が無い。高速に乗ると同時に吹雪いてきた。
ここからが恐怖の始まりだった。雪が降り積もるのがあまりにも早い。結構な数のトラックが走っているのに、みるみる道路にわだちができ始める。走行中の高速道路に雪が積もって行くのを見るのは初めてだった。しかも高速道路で夏タイヤ。
なんとか姫路西を過ぎて、白鳥PAを過ぎたところで出せる速度は60キロ程度まで落ちていた。せめてスタッドレスなら、まだマシだったんだがとにかく恐怖だった。
本当なら龍野西で降りようと思っていたんだが、龍野西で降りた時の下道がヤバいかも知れないと思い龍野で降りて2号線へ出た。さすがに少し渋滞があったが、ギリギリ18時に保育園に到着。
だがここからがまた恐怖の時間だった。少しでも車が走っている山越えを帰るか、車の走っていない山の無い道を帰るか。結局山越えを選んだのだが案の定の雪道だった。だが、他に車が走っていない道よりもいくらかマシだろう。下りを20キロほどで走行して無事に山を越えた。
そして次なる難関は村の中だ。これが24日18時21分。
さすがにこの道を夏タイヤで走るのは恐怖だった。無事に帰れてなによりだ。
あくる25日の朝。この日の予想最低気温は―6度。
過去にこんな気温があっただろうか？そして大雪警報。大雪警報も播磨地方で出された記憶が無い（ご存じの方あれば教えて下さい）。多分僕の人生で初めてじゃないかと思う。
子どもたちは休校になり、長男は10時ごろから4キロ先の友達の家まで歩いて遊びに出かけた。
推定積雪量、約25センチ。
かろうじて、僕が5年生か6年生の12月の終わりに一度だけ30センチ近い雪の記憶がある。あの時、果たして大雪警報が出たんだろうか？
ちょっと調べてみたらあった。気象情報等で用いる過去事例
特に災害で無いからあまり記録が残らんのだな。
だがこれは1月と2月になっている。僕の記憶では冬休みだったはずだから、この57年の12月なのかも知れないし、単純に記憶違いかも知れないが、これなら警報でもおかしくなさそうだな。それにしても39年前だ。
今回は約40年ぶりの大雪となった。そしてこの日はお昼過ぎまで降ったりやんだり、時々太陽が出るくらいでいっこうに融ける気配が無い。道もアイスバーン。冬タイヤが無ければとてもじゃないが買い物にも行けない状況が続いた。これもまた初めての事だ。
15時ごろになりかろうじて、天気が良くなりちょっと道の雪も溶け出してきて、ようやくそのタイミングで買い物に行けた。
なんせ自分の意思で出る事ができないのは、ストレスもたまる。そして龍野まで走ってみたら、もう別世界の景色だった。買い物をすませ、無事に帰宅。寒波はまだ続く。
26日、木曜日、今朝の気温が-9度。実際にそこまで下がったかどうかはわからないが、こんな予報が出るのも初めてだろう。
一応確認してみると4時半でマイナス4度。宅内である。
まああまりこの温度計アプリも信用していなが、一応目安としては使えるだろうと思う。
前日のような雪は降ることも無く、良く晴れた朝になった。
道はまだまだヤバいところが多いが、なんとか船津まで出勤もできた。ただし、通勤に2時間10分かかった。姫路バイパスは通行止め。あちこちの道路で渋滞だらけ。県道の渋滞は事故でもあったのかと考えていたが、そうでは無かった。
平地の日の当たる道は完全に雪が無い状態だが、ちょっとでも影がある道路、日の当たらない場所、ちょっとした山を越える道がことごとく雪道になるんだ。
60キロで走りながらこれに突っ込んだらエラい事になる。だからそこで渋滞が起こるといったわけだった。
明日、明後日とまた雪予報が出ているが、さてどうるだろうか。さすがにもうこれ以上ひどくはならないだろうと思っているが。
以上が今回2023年令和5年の大寒波の記録である。
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