カープのシーズンが終わった。 1位巨人 2位阪神 3位広島。結果的は去年と一緒だが内容は全く逆である。去年はギリギリくらいついての3位だったが、今年は優勝できるだけの実力と条件がそろっていて、なおかつ2位すら獲る事が出来なかった。
逆でもないか?去年も一昨年も優勝を狙える実力は僕はあったと考えている。監督が違えばひょっとしたらっていう試合がたくさんあったからね。今年だけを見てもいくつも勝てるはずの試合を落として出た結果が3位という事なのだから。
そして、今年、2位すら獲る事が出来なかった。本拠地広島で最終戦までもつれて、しかも台風の影響で1日延期になって。この事が広島経済に与えた損害はバカでかい。まず、主催試合ができなくなった。3万人×3日の興業収入がゼロ。それからホテル、飛行機、新幹線、おそらく昨日までこの連休は予約でいっぱいだったはずである。昨年関西では、カープのCS進出が決定するとまたたくまにすべてのホテルが満室になった。少なくともネットで予約できるホテルはすべてである。それが軒並みキャンセルになった事だろう。そしてその周辺のお店、飲食を始めとするグッズ、お土産。少なく見積もっても延べ9万人の人出がゼロになったわけである。いや、連休中に広島に居るはずの人が関西に出かけるのだから、人出の数としてはマイナスか?いったいどれくらいの損害だろうか?そしてその責任は誰にあるのか?
むろん選手にはなんの責任は無い。むしろよく頑張った。ならば監督か?それも違う。試合に負けたのは監督の責任ではあるが、広島経済界への損害まで監督が取る必要はなないだろう。むろんゼロではないが。ではいったい誰が責任を取れば良いのか?答えは簡単、松田元さんをはじめとする、球団幹部である。そもそも、昨年オフに野村監督が辞任を申し入れたのを引き留めたのも元さんに他ならない。しかし世間では松田元さんだけが悪者ように言われているが、実はそうでもないらしい。ある人がコーチ就任の要請を断ったのは、鈴木本部長の態度に怒ったからだそうだ。その人は「オーナーは悪い人ではない。ただ、本部長の言い方に怒っただけである。」と、おっしゃったそうな。
そんな事は記事にもならなければ、表には一切でない話で、以前は僕もオーナーがワンマンでオーナーだけが悪いと思っていたのだが実は違った。事実、元さんの悪口も聞くが、「現オーナーほどカープを愛してる方もいない。」という話も良く聞く。もっとも愛し方に問題があるとも思える。カープを広島に存続させる事のみが目的になっているように見えなくもないからだ。ただその結果が、球団の39年連続黒字経営という事につながっている。
よって広島経済界に損失を与えた責任は球団幹部全体でとるべきだと考える。今回ばかりは、広島経済界も松田一族に対して文句を言う権利もあるんではないか?いつまでも松田一族の言いなりでは全国の笑いものになる。多少なりとも球団幹部の血を入れ替えて今後のチーム強化に励むべきではないか?グッズの売り上げ、チケットの売り上げ、今年はついに球団史上初の年間190万人の動員に成功したと聞く。それなりにプール金もあるだろう。いや、あるらしい。僕は何も積極的なFAの参入を望むわけではない。ただ、内川の時のようにカープに入る可能性のある選手であればもっと積極的に行っても良いと思う。あれではどうしてもパフォーマンスととれてしまう。そして、最重要なのはやはり、監督、コーチだという事がわかった。ここにもう少し金を使うべきだろう。新井コーチ、内田監督、畝コーチのような優秀なコーチに金を出し、モチベーションを上げ、かつ監督は外部招聘であっても経験豊富な野球を熟知した闘争心のある戦術に長けた人を招くべきだと思う。そうしなければこの20何年も優勝から遠ざかったチームがいきなり優勝する事はかなり難しいという事が良く分かった。
何度でも言うが、僕が望むのはただただ強いカープがみたいだけである。万年Aクラス、5~6年に一度リーグ優勝、日本一、たまに2年連続とかあればなお良い。それは80年代のカープの姿である。どうかもう一度あの姿を見せて欲しい。
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