米大リーグ、パドレス傘下3Aエルパソを6月15日(日本時間16日)に退団した秋山翔吾をカープが獲得した。
秋山翔吾。
シンシナティ・レッズ1年目、54試合38安打、打率・245。
2年目の昨季は88試合33安打、打率・204。
そして今季は5月からプレーしたパドレス傘下3Aで16試合に出場して70打数
24安打、打率・343、3本塁打、21打点、2盗塁だった。
西武時代の2015年には史上最多216安打を放つなど、4度の最多安打を獲得したヒットマンが佐々岡カープのラストピースとなった。
24年までの3年契約、総額3億5000万円以上で出来高払い。
これについては昨季までの誠也の3億1000万円を軍資金があり、さらに誠也の残してくれた「譲渡金」約1460万ドル(約17億4千万円)もあるので十分可能だろう。
しかし西武とソフトバンクも獲得に乗り出し、三つ巴と言われた争いの中で決め手になったのは金額では無かった。
「鈴木さんからの“来てもらえればカープの大きな財産になる”という言葉は響きました。それと“2000安打まで、あと五百何本だったよね”と言って頂いた。自分が2000本への思いを持っていることをフロントの方が認識してくれていたのが、ありがたかったし、うれしかった」
カープの外野陣は現在離脱中の龍馬。そしてキャプテン野間、堂林。さらにそこに宇草、中村奨成、中村健人、末包昇大。
ここに秋山が割って入るかっこうになる。正直レギュラーと呼べるのは龍馬ただ1人。野間や堂林でさえ流動的だ。これは秋山が自分が活躍できる場所として選択する十分な材料だっただろう。
竜馬と秋山が確定となると、おそらくセンターとレフトが固定されて、残るはライトのみ。中村奨成は本職が捕手なので除外すると、現時点では残り5人でライト1枠を争う格好になった。龍馬が復帰するまでに誰が一番の成績を残せるだろうか?
ただし、離脱中の龍馬はおそらく今季国内FA権を獲得するのは時間の問題。しかも「オリックス」の名を新たな活躍の場として口にしている。来期はまたわからない。
今、鈴木球団本部長はかなり株を上げているが、シーズオフに龍馬をどこまで本気で引き留められるか?ひとつのポイントだと思う。
さらに秋山がカープを選らんだ他の理由を見てみると、秋山獲得前から関係者からは「セ・リーグを希望しているようだ」との声があった。
NPB9シーズンでの通算打率は・301。その中でキャリアハイはやはり216安打の2015年の打率・359だがこの年の交流戦では・432と打ちまくっている。シーズン打率より交流戦打率が高いシーズンが6度もある。要するに対セ・リーグのほうが断然成績が良い。
対パ・リーグでさえトップレベルな上ににさらにその上の成績を残している。ならばセ・リーグでと、そう考えてもおかしくない。
これが二つ目の理由。
そして、あくまでも想像だが、古巣西武に帰らない時点で同じパ・リーグは選択肢に無かったんじゃないだろうか?そうすることが彼なりの義理立てだったのかもしれない。
さらに自分自身新天地で戦いたい思いもあったようだ。
「西日本に住むのもセ・リーグという環境も初めて。米国という知らない場所に飛び込んでいった時のような、新しいことを知りたいという思いがある。それが、カープというチームにお世話になりたいと思う一つの要因になりました」
秋山さん、よくぞカープを選んでくれてありがとう。我々は全力であなたを応援します。
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