映画『パーフェクトワールド』

映画『パーフェクトワールド』
作品を観た第一印象としては、だいぶ古い映画なのかと思ったが映画自体は93年と、そこまで古くは無かったが、背景が1963年秋のアメリカ合衆国テキサス州ということらしい。ただ、なぜ63年と限定なんだろうか?単に60年代ではダメだったのか?そのあたりはわからなかった。

そして『A Perfect World』というタイトルも謎だと思っていたが、これはwikipediaを見て答えがわかった。どうやらアラスカの事らしい。それとわかるセリフがあったのかな?あるとすれば父からの手紙を読むところか。ちょっとわからなかったな。

さらにこの作品の説明にロードムービーと書かれていて、なんの事かと思えば『ロードムービー(road movie)は、映画のジャンルの一つで、旅物語(たびものがたり)。即ち、旅の途中で起こる様々な出来事を、映画の物語にした作品である。』wikipediaだと。またひとつ新しいことを覚えた。

それはさておき肝心の作品は、まずまず面白かったというところか。嫌いではない。いや、むしろ好きな部類か。

どうもクリント・イーストウッド監督、主演がケビン・コスナーってのがうりらしいが、僕がケビン・コスナーを見るのはこれが初めての作品だ。クリント・イーストウッドは『クライ・マッチョ』以来2作目になるのか。『クライ・マッチョ』も面白かった記憶がある。

今回は主演のブッチがケビン・コスナーで、サリー・ガーバー捜査官がクリント・イーストウッドだったらしい。たしかに二人とも味があって恰好良かった。

いくつか気になったのはまずオープンニングにキャスパーのお面は必要だったか?あれのおかげで途中でラストが見えたというか、まあ想定の範囲内かもしれんがわざわざオープニングにもってこなくても良かったんじゃないの?と思った。
そして、サリー・ガーバー(演 - ローラ・ダーン)のセリフで気になったのが「ウズラ狩り(32分過ぎ)」って言葉だったが、調べたらうずらの狩猟のことか。初めて知った。なんか誤訳なのかと思った。

あとはテキサスからアラスカを目指すってとこだな。

たしかにこうやって見るととんでもない距離だ。これを知ってから映画を見るとまた違った面白さがあるのかも知れない。

そういえば『クライ・マッチョ』でもテキサスとメキシコが舞台になったと思ったけど、クリントン・イーストウッドはなんかここにこだわりがあるんかね?と思って検索したら、そうか『クライ・マッチョ』のほうが最近の作品なんだ。そしてテキサスとの関係はよくわからず。

まあこの話の舞台として車を走らせるにはちょうど都合の良い風景や街並みだったのかもしれない。

そしてこれがこの作品の肝かも知れない、ブッチの子どもに対する感情というのか、自身の育った背景と黒人の子がぶたれて怒りをあらわにした瞬間に見せた子どもが理不尽に傷つけられることを許せない感情みたいなもんで、まさに現代の虐待の背景にあるもんじゃないだろうか。

ブッチは、ただ逃げる犯罪者ではなく、少年フィリップにとっては父のような存在になり、そしてフィリップにとってブッチは初めて“自分を守ってくれた大人”になった。

ゆえに悲しいラストだった。
届かなかったその『完璧な世界(パーフェクトワールド)』

映画のテーマが一気に腑に落ちた瞬間がある。

・公開日:1993年11月24日(アメリカ)
・監督:クリント・イーストウッド
・原作者:―
・原作:―
・映画脚本:ジョン・リー・ハンコック
・撮影:ジャック・N・グリーン
・原題:A Perfect World
・配給:ワーナー・ブラザース
・劇場公開日:1993年11月24日(アメリカ)
・ジャンル : ヒューマンドラマ/犯罪ドラマ
・製作年:1993年
・製作国:アメリカ合衆国
・上映時間:138分
・字幕・翻訳:―
・音楽:レニー・ニーハウス
・主題歌:―

・キャスト
役名/俳優(声優)/吹替声優

ブッチ・ヘインズ/ケビン・コスナー/津嘉山正種
サリー・ガーバー捜査官/クリント・イーストウッド/羽佐間道夫
フィリップ・“フィル”・ペリー(少年)/T・J・ローザー/坂本千夏
レッド・ガーネット/レイ・マッキノン/牛山茂
ボビー・リー刑事/ブルース・マッギル/石田太郎
トム・エイドリー/キース・サザランド/堀内賢雄
テリー・ジェサップ(母)/ジェニファー・グレイ/岡本麻弥
サラ・レイモンド/ローラ・ダーン/弥永和子
(ほか、捜査官・警官役など多数出演)

【作品テーマ】
犯罪者と少年という境遇の異なる二人が、逃避行を通じて一瞬だけ共有する「自由」と「絆」を描いた作品です。暴力と優しさが共存する世界で、人が何によって形作られるのかを静かに問いかけます。父性、喪失、成長、赦しといった普遍的なテーマが深く流れています。

【みどころ】
ケビン・コスナーの抑えた演技が胸に迫り、クリント・イーストウッドの成熟した演出が物語に陰影を与えています。少年フィリップとの関係性が繊細に変化していく過程が最大の見どころで、逃避行の道中で見せる日常の一瞬が、どれも切なく輝いています。
終盤に向けて静かに積み上がっていく緊張と余韻の深さは、イーストウッド作品でも屈指の完成度です。

【あらすじ】
1963年のアメリカ南部。服役中の脱獄犯ブッチ・ヘインズは、仲間とともに家から少年フィリップを人質として連れ出す。奔放で危ういブッチと、厳格な家庭で育てられたフィリップ。二人の逃避行は、次第に奇妙で温かな時間へと変わっていく。
一方、ブッチを追うのはテキサス・レンジャーのガーバー捜査官。少年と犯罪者の間に芽生えた絆が、逃避行の行方をより複雑にしていく。
自由とは何か、善悪とは何かを静かに揺さぶる旅の結末は、深い余韻を残すものとなる。

ああああ

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください