テレビとか映画とか

『A LEGEND/伝説』ジャッキー・チェン詐欺だった。

ジャッキー・チェンにジャッキー・チェンを期待して見たのだが、全くの大外れ。おかげでジャッキー・チェン詐欺にあってしまったよ。

これ、ジャッキー・チェンである必要があったのか?例えるならあれだ、トム・クルーズやブルース・ウィリスに会社員をやらせるようなもんだ。大泉洋や中井貴一がやるような役をトム・クルーズやブルース・ウィリスがやって面白いと思うか?面白いのか。そうか。

映画を見ながら、趙戦(ちょうせん)がジャッキー・チェンにそっくりだなと思ったが、なんだあれは?AI?映像を加工したのかな?これはすごい技術だ。どうやったんだろうな。別人が演じて顔だけ変えたのか、ジャッキーが演じて若く見せたのか。とにかくすごい。これができるならこれからもうなんでもアリになっていくな。
なんなら夢雲(ぼううん):グーリーナーザーがめっちゃきれいな人だと思って見てたけど、もはやどこまで本当なのかわからなくなった。やろうと思えばそれすら作れるってことなんだろ。

部族同士の戦いで、まず一番最初の趙戦が木から飛び降りる時のワイヤーは、ああいうもんなの?道具として使ってる物なのか、小道具が隠せてないのかどっちかわからんかった。
その後の戦闘の無駄に飛んだり跳ねたり、回転したりするやつ、昨今の『キングダム』だったり『RRR』でやってんの見て、それはそれで楽しめたんだが、それこそジャッキー・チェンの映画でそれはやって欲しくなかった。これがいちばん大きな詐欺だ。僕の知ってるジャッキー・チェンの映画はユンピョウにしろサモハンにしろ、他のどの敵役の人たちだって、生身で飛んで転んで落ちてぶつけて戦ってたからかっこよかったんだ。飛んだ後に無駄に距離が伸びるような不自然な加工をしてほしくなかった。

ジャッキー・チェン(ここでは映画そのもの)にだけはあの技法を取り入れて欲しくなかったな。

ちょうど先日ジャッキー・チェンの50周年記念作『ライド・オン 』を見たところだ。今さらながらあの映画でジャッキーが言っていたことが理解できた。
最後の宮殿の階段を馬で飛び降りるシーンの「技術で飛んだように見せられる」「スタントマン精神が滅びるぞ」「俺たちが昔やってたように実際にやらせろ」
後半1時間35分くらいからのシーンな。あの映画自体はスタントを描いてたんで、気づかなかった。実際に映像にするとこうなるんだな。もう昔のジャッキー、ユンピョウ、サモハンみたいな演技は見れないんだろうか。

そういえば『ライド・オン 』も馬が出ていたが、馬の演技もすごいもんだな。まるっきり芝居じゃないか。チートゥもすごかったけど、雷振(らいしん)の最後倒れこむシーンとかどうやって撮るんだ。えらいもんだ。

この映画、現代の考古学の場面を省いて、実際に漢族を主人公にして匈奴(きょうど)との戦を描いても面白い作品になるんじゃなかいと思ったり。それはそれでただの『キングダム』か。そうか。

他にもいっぱい感じたことがあったんだがな。まあ1回見ただけではこんなもんか。そういえば『ライド・オン 』の時に石丸さんはどうなるんだろうか?って書いたと思うけど、このDVDレンタル初日に借りに行ったら吹替版が無かったの。今後金曜ロードーショーとかでやる時に吹替が入るんだろうか?今までも時々日本語吹替無しってDVDがあったけど、そういうことなんだな。初めてわかった。

そして初めに「期待を裏切られた」と書いたけど、決してそれは作品の評価では無く、この作品の評価(ストーリーとかトータルで)自体は決して悪くないと思う。思うというか僕がつけるとしたら☆4くらいなのかな。なんだかんだ言ってもやっぱりジャッキー・チェンなんですよ。この作品を見て気が付いたけど、ジャッキー・チェンって決して相手を殺そうとしないんだよね。結果的に敵が死んだはあったかもしれんけど(カンフー時代にもあったか?仇討ちみたいなやつが)、あくまでも生身で戦うから(爆発はするけど)相手を殺そうとしてないんよな。そんなところもジャッキーが好きだったのかもしれないとふと思った。最近全然見てないから見当違いかも知れんけど。

あと、新作案内に収録されてた『スタントマン』がおもしろそうやったな。

あ、そうそう。そういえばジャッキーの監督じゃないんや?と思てたらスタンリー・トンって「ポリス・ストーリー3」以降でジャッキー・チェンと組んでるんだな。多分どの作品も見てないわ。ちょうど僕が新しい映画見なくなったころだ。そしてAIが見どころで教えてくれた『THE MYTH/神話』『カンフー・ヨガ』の系譜に連なる“姉妹編”作品ってことの意味がわかった。なるほどなー。勉強不足やったわ。

『A LEGEND/伝説』

公開日:2025年4月11日(日本)/2024年7月10日(中国)
監督:スタンリー・トン
原作者:―
原作:―
映画脚本:スタンリー・トン
撮影:クリス・リー
原題:A Legend
配給:ツイン(日本)
劇場公開日:2025年4月11日(日本)
ジャンル:アクション/アドベンチャー/伝奇ロマンス
製作年:2024年
製作国:中国
上映時間:129分
音楽:ネイサン・ワン(Nathan Wang)
主題歌:―
字幕翻訳:白井みどり

キャスト:
趙戦(ちょうせん)/ファン教授:ジャッキー・チェン
華峻(かしゅん)/ワン・ジン:チャン・イーシン
夢雲(ぼううん):グーリーナーザー
フドゥナ/ハーバート:アーリフ・リー
シン・ラン:ポン・シャオラン(中国語版)
レイ・ジェン:リー・チェン(中国語版)
霍去病(かくきょへい):ショーン・ドウ
葉成(ようせい):ジェン・イェチョン(特別出演)
:キム・ヒソン(特別出演)

作品テーマ・みどころ
現代と古代を結ぶ「夢と時間の旅」を軸に、冒険とロマンスを交差させた大スケール叙事詩。
新疆ロケで1万頭の馬・1300名を動員した迫力の戦闘シーン。
ジャッキー・チェンが現代と古代の二役を演じ、AI技術による“若返り”映像も見どころ。
『THE MYTH/神話』『カンフー・ヨガ』の系譜に連なる“姉妹編”作品でありながら、独立した世界観を構築。

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moja
昭和47年生まれ。生まれた時からカープファン。 姫路生まれ姫路育ち。現在は相生市矢野町榊。 パソコン販売・修理・組立、出張サポート、ホームページ制作・WEBデザインなど。 奥さん1人と4男の父 真宗門徒
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