映画・「ヒバクシャー世界の終りにー」を上映します!
山陽教区7組 ワンコイン公開講座
映画上映会
「ヒバクシャ-世界の終りに-」
3.11以来私たちの日常は変わりました。
いまだ亡くなった方の数も分からず、これからの見通しも立たない上、
おさまらぬ原発震災の状況が重くのしかかっています。
被災されたご家族やお知り合いのある方には、心よりお見舞い申し上げます。
又直接の被害に遭わなくとも、私たちもまた様々な形での影響を受けています。
心痛む思いを話し合う機会が私たちに必要である気がします。
昨年おいでいただいた映像作家鎌仲ひとみさんは、放射能に関連する映画を
3本作っておられます。その第一作目を今回改めて皆さんと観たいと思います。
お話の中にもあったように、鎌仲さんがイラクへ行かれ出会ったガンで亡くなっていく子どもたち。
アメリカの使った劣化ウラン弾の被害がまず幼いこどもたちに降りかかっていたのです。
しかし、その劣化ウランとは私たちの生活と密接につながったものであった・・・。
この問題が初めて具体的に日常に感じられる今、私たちに一つの視界を与えて
くれるに違いありません。皆さまお誘い合わせぜひおいで下さい。
日時 6月18日(土)
12時半 開場 受付
13時 お勤め(正信偈)
13時半~上映(113分)
15時半 閉会挨拶 恩徳讃
場所 西勝寺 姫路市船津町仁色4803 (TEL 079-232-1880)
参加費 カンパ(東北関東大震災支援活動にカンパいたします)
※託児所あります 要申し込み・・・西勝寺まで
主催 真宗大谷派 第7組 教化委員会
問合せ先 後藤由美子(TEL 0790-26-0162)
ヒバクシャ
世界の終りに
世界で初めて原爆が投下されてからすでに57年、経った。
ヒバクシャはこの57年間をどう生きてきたのだろうか。
原爆の体験はこの間、日本や世界の人々と共有されてきたのだろうか?
ヒバクシャとはどのような存在なのだろうか?
この疑問は98年、イラクを訪れ、湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾により白血病を
病んだ多くの子供達に出会ったことから始まった。
彼等は世界から隔絶し、自分に何が起きたのか語る言葉を持たず、十分な医療も
なく、そして私の目の前で亡くなって行った。
その中の一人、14才の少女、ラシャは「私を忘れないで」とメモを手渡した。
ここから私のヒバクシャの声を聞く旅が始まった。
広島で被爆した医師、肥田舜太郎は85才の今もヒバクシャの医療と人権の回復に
情熱を傾けている。被曝体験から肥田医師は微量の放射能がもたらす危険を訴え
てきた。肥田医師の活動を通して、人類史上稀に見る悲惨な体験から日本のヒバ
クシャが獲得した、アイデンティティ、そしてその魂のメッセージを探る。
また一方で肥田医師の警告する微量放射能の被害は核開発、核実験、原発によっ
て世界に拡散している。長崎に投下された原爆のプルトニウムを生産したアメリカ
のハンフォードでは50年以上も大量のプルトニウムを製造する過程で世界で最
大量、高濃度の核廃棄物の汚染にさらされてきた。そこに住む住民もまたこれらの
放射能によってヒバクシャとなっている。
この映画では核の被害者を等しくヒバクシャと呼びたい。放射能は目にみえないが
確実にこの世界を汚染し続けている。だからこそ、今、ヒバクシャの声に未来への
メッセージに耳を傾ける
2002年鎌仲ひとみ
090-3990-0645